公道に落ちているクリは誰のものか、その処理は。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばでは、4ヵ所の農園を維持管理しています。

 

昨日(9月15日 水 pm)、その内の「伊太八幡宮西市民農園について、現地の住民より次のような電話が入りました。

 

 ■ ご夫婦で散歩中に、同農園の側道に差し掛かったら道端に「栗(くり)」が落ちていたので拾い集め持ち帰ろうとしたら、地元の人から「たとえ地べたに落ちていたとしても、維持管理している土地から拾い集め持ち帰ることは窃盗罪に当たる」ととがめられたという。どうしたら良いでしょう、という問い合わせ。

 

伊太八幡宮市民農園は放置竹林でしたが、しまだ環境ひろばが長い時間をかけて孟宗竹を皆伐し、果樹園に再生し維持管理しているものです。

 

確かにクリの木は農園内にありますが、隣接する側道(公道)にも落下しています。

 

八幡宮西市民農園は、営業を目的にしたり生業(なりわい)にしたりしているわけではないので、これまでも園内でできた果樹は希望者に安く斡旋したり、側道に落ちたクリの持ち帰りについても咎めることはありませんでした。

 

従って、今回クリを拾ったご夫婦にも、美味しく召し上がってください、と返答し一件落着させました。

 

ところが、ご夫婦をとがめた地元の人から電話があり、「こういうことをなあなあで安易に処理してはまずいのではないか」とのこと。

 

聞けば、当人は地元の伊太で、梅・くりなどを生業としている農家とのこと、散歩を装って木についている梅やくりまでも取って行ってしまう人がいて困っているとのことだ。

 

簡単に処理してしまったが、地元農家のいうことも理解できる。

 

伊太八幡宮西市民農園には、「しまだ環境ひろばの管理地」の立て看板や、表示をしてあるので、今後園内から持ち去る人を見かけたら、必ず管理者に電話をして貰うように指導することを会員に申合せをしました。

 

最近、全国的にも農園荒らしが多発しています。

 

農業を生業にしている人から見たら、一生懸命に育てた作物を持って行かれたらたまらない。

 

今回はよい経験をしました。