農家の高齢化・後継難はここまで来たか。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

一昨日(10月23日 日)は、相賀の里の会の杏子畑の草刈りは午前中で終了して、午後から懇親会(一年の反省会)となりました。

 

議題は、「杏子畑の今後の維持管理をどうするか」であるはずであったが、話題はもっぱら耕作放棄地問題」に終始しました。

 

相賀地区では、農家の高齢化と後継難で農業を継ぐ人がいなく、まだ少し元気な農家の高齢者に田んぼを託す、臨時的な措置で何とか維持されてきました。

 

しかし、こんなやり方では長続きしません。

 

案の定この程、いくつかの農家から頼まれて2町歩という広大な田んぼを維持してきたIさんが、長年酷使して来た体が悲鳴を上げ、田んぼの維持管理ができなくなり、相賀の里の会に支援を求めてきたという。

 

相賀の里の会のAさんが見るに見かねて、会員数人に声を掛けて支援を始めたようだが、採算は合うのか、会との関りをどうするかが話題となりました。

 

結局、有志による支援とし、会としては関わらないことで当面の結論となりましたが、この問題は、相賀地区のみならず、日本全国の問題となっています。

 

国もいろいろ手を打っていますが、郊外農村までは手が回らず自立を求められています。

 

今、島田市郊外の農地は、アパートや戸建て住宅が建設されて虫食い状態に点在し、機械も入らずとても大規模農法ができる環境にありません。

 

相賀地区は、まだそれができる環境にありますので、今のうちに何とかしなくてはなりません。

 

今回のIさんの件は氷山の一角、後継者のいない農家から頼まれて維持管理をしている農業人がまだ何人かいますが、いずれも年寄りでいつ投げ出すか分からない環境にあります。

 

本件は、未だ個人的なこととして、地域として動くまで切実な問題になっていませんが、火がついていることは確かです。

 

相賀の里の会の設立時の理念は、「地元の財産耕作放棄地・古民家等)を活用して過疎化に歯止めをかける」であり、この問題は放置はできない。

 

筆者は、設立時の事務局長、今は顧問として関わっていますが、会員はみんな年寄りばかり、早く若人を手当てして今のうちに農業技術を教え育てていくしか方法はない。

 

当面、有志による支援としましたが、地域の最重要課題であることは間違いない。