NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
広報しまだ 10号の「市政羅針盤」に、「令和4年度 市民意識調査結果の報告」が掲載されました。
市政羅針盤は、その時々の最重要課題について染谷市長が自ら執筆し、方針や施策を伝えるもので市政の方向が示される重要なページです。
今月号は、この程実施した「市民意識調査」結果を市長の目で解説し、それに対する市長の思いや願望が書いてありますが、筆者はその中の「市政に対する市民の満足度」に着目しました。
市長は、満足度第1位は、10年連続で「ごみ・リサイクル対策」でしたと報告し、島田市のごみ出しが分別が少なく便利である反面、ごみの排出量の削減が進まないことに対して憂い且つ嘆いています。
そして市長は、「市民によるワークショップを開催し、ごみの排出量削減のための具体策を市民の皆さんと一緒に検討してまいります」と提案しています。
しまだ環境ひろばでは、所轄の環境課さんからのアンケートに応じて、市民によるワークショップを開催しそこで市民の覚悟を決めてもらい、その覚悟を前提に市民・市民グループ・事業者・行政による実行委員会を組織化し実行案を決め、それを全市民が参加した「一大運動化」をしたらどうか、と提案しました。
「市長への手紙制度」にも提案し、担当課の環境課さんから市政羅針盤同様の回答を頂き、ホームページにも提案と回答が原文通りで掲載されています。
これまでも行政も市民グループもごみの減量を市民に呼び掛け啓蒙を図って来ましたが、やはり抽象的であったと思います。
去る5月26日に、若いお母さんたちで構成している「ゼロウエィス研究会」で、筆者が講演をした時のお母さん方の中に、「ごみの排出量の削減で何から手を付けたら良いか分からない。ただ協力を要請されても整理がつかない」、全員のお母さんの後評でした。
市政羅針盤の市長の提案に「ごみ排出量削減のための具体策を市民の皆さんといっしょに」とあるように、今回のワークショップと実行案は抽象的ではなく「具体的」でなければなりません。
とにかく今回は、市民の行動を変えるのであるから、どう変えるのかが「具体的」でなければなりません。
例えば、生ごみの80%は水分だと言われ、市民に水分除去をお願していますが、一口に水分と言っても
◆ 野菜自体に含まれている水分
◆ 調理中に着いてしまった水分
◆ 食べ残しなど、おつゆや調味料の水分が付いたもの
等に分かれ、生ごみから水分を除去する方法はそれぞれ違いますし、その前に水分を付けない調理法を見直す必要もあります。
所轄課の環境課さんと連携・協働して市民の声を聞き、市民の「覚悟」を決めてもらい、その覚悟を前提にして全ての市民(実行委員会)で決めたら良い。
過日の「議会報告会・市民との意見交換会」で「ごみの有料化」が話題となりましたが、筆者は「もう一度原点に帰り減量対策を実行してみて、それでもだめなら有料化もやむなし」と発言させてもらいました。
市民の覚悟とは「ごみの減量化」か、「ごみの有料化」か、ということです。
今月号の市政羅針盤の市長の思いは、「覚悟」を感じました。