酷暑の日常化へ対応急げ、の記事に接して。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

去る8月3日の日経新聞朝刊の社説に「酷暑の日常化へ対応を急げ」の記事が載り、過日の「しまだ環境ひろばの日記」で紹介をさせてもらいましたが、こう長く猛暑が続くと意を強くします。

 

記事は、酷暑対策を社会全体で受け止めて検討を進める必要があると言っています。

 

 ■ 学校の部活や各種大会の屋外イベントは、涼しい時間帯・開催時期・場所に変えたらどうか。例えば高校野球は夏の風物詩だが、鍛えられた運動選手でも危険な暑さだ。

 ■ コロナ下で広がったテレワークは、旅行や休暇と兼ねるワーケーションも有効だろう。等々

 

欧州では、熱波時の屋外の労働を禁止したり、人気観光地は暑い時間帯に一時閉鎖したり、昼の休憩時間を延長したり、社会システムの一部を変更して対応しているという。

 

酷暑に対応を要する社会システムの変更はいろいろな分野にあり、できるところから順次始めたら良いと思う。

 

 ■ 街の公園は、広場と遊具さえ作れば良いという時代ではなくなりました。夏場のこのような公園には全く人は見かけません。

 

児童たちは冷たい水溜まり(地下水利用)と小さな流れが本当に好きです。そこに木陰があって、大人たちも楽しめる水汲み場(お茶やウイスキーの水割り用の水)が併設されれば最高で、自然に市民は集います。

 

 ■ 図書館や事業者と連携した「お休み処」の開設も、社会システム変更の成功例だ。これまでだと、ちょっと休憩しようと思っても会館やお店に入るのを躊躇してきましたが、公然と休息がとれるので非常に便利だ。島田市も実施しているがヒットサービスだ。

 

 ■ 比較的気温の低い早朝や夕方の時間帯へのシフト(労働・集い)も社会システム変更の重要な要素です。

 

これらは、一地域一企業で取り組むよりも、社会全体で取り組んだ方が成果も出易いので、国や自治体レベルで酷暑に対応した社会システムの変更に取組む必要があろう。

 

知恵を出せば、すぐやれることがいっぱいあります。ユニークなアイデアを実行して見たいものだ。