事業主体が現れれば積極的な支援を約束!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(9月12日 月 pm)は、島田市議会 9月本会議」の一般質問の最後に、相賀の里の会の会員でもある、A市会議員が登壇しましたので傍聴しました。

 

A議員は、「スポーツ振興の取組と島田球場の今後について」と再生可能エネルギーの取組みについて」の2つを質しましたが、しまだ環境ひろばに関係する再エネについて以下記述します。

 

再生可能エネルギーの取組みについて>

 

A議員は先ず、国では2030年度までに再生可能エネルギーの比率を現在の18%から36%に引き上げるとしており、再生可能エネルギーの供給向上は我が国にとって避けて通れない重要な課題であると強調しました。

 

島田市は、大井川という水資源に恵まれるとともに、年間の日照時間が長く、また、冬季の風が強い地域でもあり、最近では大井川用水を利用した水力発電が設置され、太陽光発電についても以前から公共施設や一般家庭などにも広く普及している。さらに、風力発電については、民間事業者が市内で大規模施設の整備計画を進めている。

 

 島田市は、昨年3月に2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しており、現在策定中の「第3次環境基本計画」において、その実現に向けての取組みが期待されるとして次の5項目を質問しました。

 

(1)市の現在の再生可能エネルギー自給率どの程度と推定されるのか、今後の目標をどこに定めているのか。また、現在策定中の「第3次環境基本計画」において、どのように位置付けていくのか。

  ◆ 市の回答: 現在の自給率36.8%(大規模ダム発電を含めれば65.2%)であるが、策定中の第三次環境基本計画にも反映して更に高める努力をして行きたい。

(2)大井川用水等を活用したミニあるいはマイクロ水力発電の可能性についてどのように考えているか。

  ◆ 市の回答: 民間企業に託して、用水路を活用したマイクロ発電を打診したがエントリーする会社が無く断念した。

  ◆ 市が事業主体になることはないが、民間企業やNPO法人等の事業主体が出てくれば積極的な支援はして行くと答えました。

(3)太陽光発電の現在の普及状況並びに今後の普及の見通しは。

  ◆ 市の回答: 太陽光発電補助金をこれまで累計2337件助成し、今後も蓄電池の普及と合わせて更に拡大して行きたいと回答しました。

(4)市の公共施設を利用した再生可能エネルギーの供給はどのようになっているのか、また今後どのように推進していくのか。

  ◆ 市の回答: 小中学・給食施設・その他公共施設への再エネ施設の設置、新市庁舎への導入等、再エネで25%を目指していると回答しました。

(5)市内の八高山周辺で計画されている大規模風力発電所の整備について、現在どのような状況か。

  ◆ 市の回答: そういう計画が進行していることは確かであるが、現在環境調査中であるとして詳細の回答は避けました。

 

島田市のエネルギー自給率(再エネ比率)は現在38%と言われていますが、全国トップクラスにあり、A議員が指摘しているようにまだまだ可能性はいっぱいある。

 

世界の中には、エネルギー自給率100%を達成している国や、目指している地域がある。

 

島田市も、2050年 ゼロカーボンシティ宣言に次いで、「2050年 エネルギー自給率100%宣言」をしても良いのではないか。

 

市が今回の質疑の中で回答した、「事業主体が現れれば積極的に支援したい」の実現に向けて頑張りたいものだ。

 

その実現は、しまだ環境ひろばの悲願である。

中高年のインターネット活用の裏に孤立化

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月12日 月)は、午後から島田市議会傍聴、夜は生活情報交換会幹事団ZOOM会議が予定されています。

 

筆者が所属している「しまだ環境ひろば」「相賀の里の会」「生活情報交換会」も、会員との「報告・連絡・相談」は、パソコンメールかLINEで交信しています。

 

市議会傍聴は、筆者が所属している相賀の里の会の会員で市議会議員でもあるSさんから、スマホのLINEで連絡があり傍聴するものです。

 

生活情報交換会幹事団ZOOM会議は、今回は筆者がホストになり、昨日招待メールを打電し、今夕開催するものです。

 

「しまだ環境ひろば」も「相賀の里の会」も「生活情報交換会」も、漸く情報が繋がって来ましたがまだまだです。

 

折角ネットワークができたのに、参加しない人がいたり、返信をしない人がいて、一回で完結しないことです。

 

筆者は、他にも元会社のOB会や出身校の同窓会等いくつかの幹事をやっていますが、ネットワークシステムに参加しない人や操作をしない人がいて困っていましたが、問題はもっと深刻なようです。

 

単なる手間の問題だけなら良いのですが、孤立化引き籠り自殺の多発に結び付いていたら問題です。

 

去る8月2日の日経新聞朝刊 26頁に、「コミュニケーション不全の時代 中高年男性の孤立注視を」と題して、東京大学教授 本田由紀さんの寄稿論文が掲載され、中高年男性の孤立化・疎外感などの問題を鋭く指摘しています。

 

論文のポイントは次の3つ。

 

 ■ 日本の中高年男性の友人の少なさが突出

    日本の中高年男性は世界と比べて極端に同性・異性の友達が少ないという。

 ■ 社会関係の乏しさは排外主義につながる

    インターネットの発達などによりコミュニケーションツールが豊富になったのとは裏腹に、ネット内での炎上や対立が日常化し、人々の間の分断が進み社会の質を確実に損ねていく。

 ■ 旧来の男性優位の価値観からの脱却が鍵

    ひとに弱音を吐かずに頑張る中高年、「男らしさ」から抜け出し、胸襟を開いて助けを求める友人をつくることが鍵だと指摘しています。

 

インターネットの活用でコミュニケーションを高め、幹事の手間を省くのも大事なことですが、その奥にある入って来れない人の「孤立化」・「排外主義」などの問題を一つづつ解きほぐしていくことの大事さと難しさを感じている今日この頃です。

 

ZOOM会議も今日で8回目か、漸く板について来ました。

 

何でも相談できる仲間です。

「パキスタンの大洪水」に思うこと

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

パキスタンが、100年来の高温による干ばつと、今度は水害に見舞われ、国土の3分の1が水没し、600万人余の住民が被災しているいう未曽有の危機に陥っています。

 

直接的原因は、高温によって氷河が溶けだし、山津波となって山すそに広がる住宅地や農地を襲ったという。

 

氷河は、北極圏だけではなく最近は、中央アジアヒマラヤ山脈の氷河の融解が時々ニュースで流れていました。

 

報道各社は、原因を地球温暖化による気候変動と断定はしていませんが、明らかに温暖化ガスの排出量の拡大による平均気温の上昇が起因している。

 

昨年11月のCOP26(国連気候変動枠組み条約締約国会議)「パリ協定」の確認と、2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロ(ゼロカーボン)を採択しましたが、ロシアによるウクライナへの軍事進攻によって、エネルギーの需給バランスが崩れ、ゼロカーボンを目指す工程に暗雲がたれ込み始めています。

 

気候変動がここまで来て地球存亡の危機だというのに、未だ争いを止めない。

 

人間は本当に愚かだ。

 

国連が中心になって、パキスタンの救済を訴えているが、速やかに人道的支援は必要だと思う。

 

しかし、パキスタン原子爆弾を開発し核保有国を宣言したり勝手な振る舞いも多い国で、地球温暖化防止のための温暖化ガス排出量の削減にも積極的ではない国であるが、今回は最大の被害国だ。

 

この際、国を上げて温暖化ガス排出量削減の先頭に立ち、反対する国々の説得や、腰の重い国々を先導するくらいのことはやってもらいたい。

 

被害国が先進国を責めるだけでは、地球温暖化問題は解決しない。

 

地球温暖化防止を確実に計画に上げて、工程表を着実に実施して行くしかないのだ。

 

被害国も先進国も一緒になって、COP26で採択した目標を着実に実行して行きたいものです。

 

今回のパキスタン大洪水の支援と共に、地球温暖化は待ったなしを世界の人々が改めて考える機会にしなければならない。

「御仮屋市民農園」の草取り・土寄せに出動

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月10日 土 am)は、御仮屋市民農園の空きスペースに植えた大豆畑の草取りと土寄せ作業に出動しました。

 

大雨と酷暑が断続的にやって来て、水やりの手間は省けますが、雑草の伸びは旺盛です。

 

今年は7月にポット苗を移植してから、人為的に水をかけたことは一度もありません。

 

3日に一度は雨が降り、こんなに水やり作業が無い年も珍しい。

 

雑草の伸びは桁違いであるが、雨のお蔭で草は簡単に抜け、作業は非常に楽ですが、草刈りと違い草取りは中腰作業ですので堪えます。

 

さて御仮屋市民農園は、島田市の要請で「しまだ環境ひろば」が休耕田を切り開いて市民農園に再生したものです。

 

広さは約600坪(2,000㎡)で、約6坪(20㎡)づつに区切って41区画の菜園をつくり一般市民に年5,000円で貸し出しているものです。

 

原則農薬は使わない事、きれいに使う事、共用通路の整備は隣の人と話し合って分担する事等、簡単な約束事で今年度で10年、過日、地主・JA大井川・(島田市)と協定の更新をしたばかりです。

 

園内にある「憩いの広場」や「作業道(管理道)」と「空き区域」の維持管理は、しまだ環境ひろばの担当であり、現在2名の主担当を付けて維持管理していますが、夏場の草刈り作業は大変な重労働です。

 

基本的にボランティア作業です。

 

そんな訳でなるべく「空き区域」を作らないように努めていますが、どうしても年間を通して空き区域が20~30%は出ます。

 

今日(9月10日)は、島田市農業振興課主催の「野菜栽培講習会」が開かれました。

 

毎年恒例化して数十人の一般市民が集まり、野菜づくりを勉強します。

 

中には既に菜園を持っている市民もいますが、未だこれから手当てをする市民もいますので、今日は御仮屋市民農園「チラシ」を制作して、野業振興課さんに講習会参加者にチラシを配ってもらいました。

 

農業振興課さん、ありがとう。

 

一区域でも空き区域が減れば、主担当の草刈りも楽になります。

 

市民農園は、今や親子や高齢者の拠り所となり、無農薬の野菜で安心安全地産地消地球温暖化防止)にも貢献し、非常に有益な活動になっています。

 

筆者は、「中溝町コミュニティ農園」で、一般市民と一緒に野菜栽培に参加しています。

 

市民のみなさん、市民農園に参加しませんか!

 

お電話、お待ちします。(0547-35-1814 担当:平間 まで)

島田市議会9月本会議・一般質問2日目

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月9日 金)は、昨日に引き続いて2名の議員が、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル工事」について市の見解を質しましたのでオンライン視聴しました。

 

以下、しまだ環境ひろばに関係する環境問題に絞って今日の質疑を記述しました。

 

先ずS議員の質問は2つで、一つ目は静岡県知事は、現行ルートで推進するためのリニア期成同盟会に加入したが、その真意がくみ取れないと疑問を呈したが市の回答はありませんでした。

 

JR東海は8月13日から県民などの意見募集のために「大井川の水を守るために」という冊子を配布した。その冊子の評価を質問したが、市は広く県民の意見を聞こうとする姿勢は評価するが、内容は難しすぎて県民は理解できないと酷評しました。

 

2つ目は、市はどのような方策でも水質源が担保されれば、流域の暮らしは守れると発言しているが、本当に田代ダムの水だけ増えれば、大丈夫だと 思うのかとの質問に対し市はそういうことは全く考えていないときっぱりと否定し、水の問題は量とか水質とか複雑であることを改めて言明し、田代ダムの水利権の問題も簡単にはいかないだろうと指摘しました。

 

次にA議員は農業など幅広く多岐に渡った質問をしましたが、環境問題は次の通り。

 

 ■ リニアのトンネル工事について市は、島田市静岡県同様反対はしていない。但し水資源・自然環境・残土処理等多岐に渡っているのでしっかり対処をしたいと回答しました。

 ■ 次に、一般家庭ごみ処理の有料化について議論していくとのことだが、有料化の前に市はやることをやって来たか、と質しました。

 

これに対し市は、有料化はごみの減量の有力な手段の一つだが、市民の環境意識の向上を図りながら、ごみが自然体で減るように進めて行きたいと、これまでの自己評価は避けて回答しました。残念!

 

有料化の前にやらなければならないことがいっぱいある!


 次に、電力の地産地消として、マイクロ水力発電導入の計画を質しました。市は事業主体になることは考えていないが、事業主体が現れれば積極的に支援をして行きたいと回答しました。

 

ごみの減量問題も、小水力発電の創出問題も、現在策定中の「第3次 島田市環境基本計画」の重要な課題であり、これから市民・事業者・議会・行政が連携・協働してしっかり取り組んで行きたいものだ。

島田市議会9月本会議・一般質問始まる。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月8日 木)から、島田市議会9月本会議・一般質問」が始まりました。

 

リニア中央新幹線静岡工区の工事について」質問に登壇したM議員の質問をオンラインで視聴すべくパソコンを立ち上げましたが、予定時間が繰り上がっており聴くことができませんでした。残念!

 

  ※ 質問予定時間は最低前後30分は余裕を持って臨む必要があります。

 

後日、議事録かビデオ配信で確認をしますが、しまだ環境ひろばは、島田市環境保全を目的に活動している市民団体ですので、市議会の環境問題への取組みには最大関心を持ってこれまで努めて傍聴をして来ました。

 

筆者は、リニア問題は、去る7月16日に島田市主催、講師は静岡県くらし環境部を招いて開催した大井川水系の水資源の保全に係る講演会」で詳しく聞いています。

 

当日の講演会の結論は、

 

 ■ 静岡県はリニアの必要性については賛同している。

 ■ その上で、現地南アルプスの特殊性(生態系・水)を考慮して事業の実施前環境影響評価を実施してほしいとJR東海に要望している。

 ■ このため静岡県JR東海対話を進めているとのことでした。

 

参議院選挙で知事があれほど明確に「リニア反対!反対!」を叫んでいたのに、実はリニアには賛同、その上で県民が安心できるレベルの環境影響調査の実施を要求しているとのことだ。

 

筆者は、去る11月19日 生活情報交換会主催 静岡県出前講座リニア中央新幹線建設の環境影響に係る県とJR東海の対話の状況」でも、同じ内容の静岡県の方針を聴きました。

 

しかしその後、国からもJR東海からも見解らしきものは出て来るが、確信の持てる環境影響調査結果が出て来ません。

 

果して、確信が持てるレベルの環境影響調査結果は出て来るのか。

 

そういう中で、早期全線整備を目指すリニア中央新幹線建設促進期成同盟会静岡県嘆願して入会をやっとで認められるという、県民には非常に分かりずらい状況になっています。

 

真実は良く分からないが、どうやら本件は専門家から環境影響調査なるものが出て来て、政治家が決断する方向のように見えます。

 

現在、環境影響調査結果を時間や手続きをかけて待っているようだ。

 

新型コロナウイルスの感染に関する専門家の判断をベースにして、政治家が決断して来たケースに類似する。

 

やって見なければ分からない分野があって、どんな結果が出るか誰も分からない。

 

今日のM議員の質問に対する市の回答はどうなったか分かりません(後日確認)が、これまでの言動から判断をして、島田市も専門家から確信の持てる環境影響調査結果を得て、市民が納得をする対策をしっかり打って事を進めるという現実論に傾いてきたように感じます。

 

みんな、それぞれの思いが曖昧ですが、そろそろ明確にすべき時期に来ているのではないか。

 

いつまでも曖昧では済まされない。

明日から「島田市議会本会議一般質問」始まる!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市議会の9月本会議が、8月31日に初日を迎え、9月8日~12日まで一般質問、14日から予算・決算特別委員会を経て9月30日に閉幕予定である。

 

議員別の一般質問通告一覧(一問一答)が、ホームページで公表されました。

 

筆者(しまだ環境ひろば)は、環境保全に関する質問は毎回最大関心を持って見ていますが、一覧の中で環境保全問題(リニア問題を含む)についての質問は次の通り。

 

 ■ M議員(9月8日 登壇予定)の質問

  ◆ リニアのトンネル工事で減水する量の一部を「田代ダム」の取水抑制をして静岡県側に流す案の市の評価・考えは?

  ◆ 6月6日に静岡県知事から提出された要請書(現地の地質の脆弱性について)の回答が6月24日に県に回答書が届いたが市の認識・考えは? 他2件。

 

 ■ S議員(9月9日 登壇予定)の質問

  ◆ 田代ダムの取水抑制による静岡県側への補充問題を取り上げています。

 

 ■ A議員:(9月9日 登壇予定)の質問

  ◆ 一般家庭のごみの有料化の前に、市はやることをやって来たかどうか?

  ◆ 電力の地産地消「マイクロ小水力発電の導入計画についての状況は?

 

 ■ Y議員(9月12日 登壇予定)の質問

  ◆ 広域飛来蝶「アサギマダラ」の親善大使としての活用についての質問

 

 ■ H・A議員(9月12日 登壇予定)の質問

  ◆ 「島田市ゼロカーボンシティ宣言」「第三次島田市環境基本計画の策定」に鑑み、再生可能エネルギー(太陽光・小水力・風力等)創出の市の考えは?

 

一般家庭に於ける「ごみの減量問題」、すなわち地球温暖化防止と焼却経費の削減は、財政厳しい島田市にとって重要な問題である。

 

有料化が検討され始めたが、有料化で市民の環境意識が向上するとはとても思えない。

 

有料化の前にやることがあるというA議員の指摘は評価でき、是非市民を交えた有効的な議論に発展してもらいたい。

 

島田市再生可能エネルギーの宝庫だとするH・A議員の主張には全面的に賛同できる。

 

「小水力発電は市内のどこかの用水路で、市民・事業者・行政が連携・協働して実現したいものです。

 

水力発電は、電が可能な遺産(用水路)を持っている自治が頑張らないと進まない。島田市にはそれがある。

 

しまだ環境ひろば設立以来の悲願です。各議員には頑張ってもらいたい。

 

環境保全問題に係る各議員の質問は、議会傍聴オンライン視聴か、どちらかを選んで聴くつもりです。