タイの大洪水は、森林破壊か

しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


林野庁のホームページを開くと、2011年(平成23年)は、国連が定めた国際森林年(the International Year of Forests)である事が掲載されています。


国際森林年は、世界中の森林の持続可能な経営保全の重要性に対する認識を高めることを目的としているとのこと。


我が国でも、国際森林年という節目の年に、現在取り組んでいる森林林業再生や「美しい森林づくり推進国民運動」、途上国の森林保全等に対する国民の理解の促進につなげていくことを目的に、様々な活動が予定されている由。


静岡県でも、「森林(もり)づくり県民税」 を5年前に導入して、下草がないなど「森の力」が衰え、緊急に整備が必要な荒廃森林を対象に「森の力再生事業」を実施し、今年から後半の5年間が、再スタートを切りました。


今日 (11月6日 日) 日経新聞10面に、タイの大洪水の論評が掲載されましたが、タイにおける1961年の森林面積は、国土全体の53%であったが、1985年には
28%まで下がったという。


今回の大洪水の一因は、森林の破壊だとする見方が強いという。


お隣の、カンボジアミャンマーも、木材を外貨獲得源として、森林の破壊が進んでおり、タイと同じ憂き目にあるとのこと。


現在は、中国が、木材輸入世界NO.1になっているが、これまで先進国が、より貧しい国の森林の荒廃を引き起こしてきた面も否定できない、という。


森林は、保水・治水・CO2の吸収・生物の保全などなど、かけがえのない国の財産であります。


日本の国土の約7割が森林だというが、人工林の荒廃が進んでいます。


このかけがえのない財産を永遠に引き継いで、みんなで森を再生していかなければならない。