若者が決め、高齢者が応援する社会づくり

しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


昨日、「今、社会の物事を決める場は、高齢者ばかりである、そこに若者が積極的に参加できるようにするためには社会の仕組みも変えなければならない」と書きました。


NPO・行政・企業の役割を熱っぽく論じる、世古一穂先生いわく


「自分がやれる仕事が、企業にも、行政にも、NPOにもあり、一旦企業に入ったからといって固定されるのではなく、社会の必要と能力に応じて、人材が自由に行き来できる風通しの良い社会になる事が必要だ」 と強調しています。


確かに、これまでの人生を振り返ってみると、企業に在籍していた当時は、NPO活動など考えてみたこともなかった。


考えて見ると、現在の日本の社会は、①子供・学生組、②企業・団体就業組、③仕事をリタイヤーした高齢者組(NPO含む)の3組のうち、②の稼ぎに、①と③が寄りかかる構図になっています。


昔は、②はもとより、①も③も全て働き手であった。


地域社会も、もっと活気があったように思う。


もっと、全世代が、死ぬまで、働き手であるような社会を作る事は出来なのだろうか。


儲かる仕事には、企業が群がるから、ここは市場原理に任せておけば良いが、
企業が手を出さない重要な仕事(まちづくり・人づくり・里山再生<休耕田・放置森林・竹林・果樹園>・ごみの減量・自然エネルギー活用などなど) もまだいっぱいある。


地域社会の中には、財政困難で、手が出ない分野もいっぱいある。


この分野でNPOが力を発揮できる仕組みを作らなければならない。


この分野をうまく開発して、市民が気持ちよく仕事ができるようにすべきなのである。


③の中には、毎日毎日、パチンコ・グランドゴルフに明け暮れている人たちも多いが、この人たちを含めて、少ない報酬で良いから、もし社会に役立つ仕事があれば、もう一度やりたい、と思っている人は多い。


企業・行政・NPOの風通しを良くして、交流が進めば、若者も、高齢者も、あらゆる場に参画をして、活力ある社会になっていくのではないだろうか。


そうすれば、若者にも、時間的余裕がでてくるはずである。


若い人たちが、将来を決める場に出てきて、決定・実行して行く社会を作り直すことです。


人口減少社会に向かっていくのだから、今から、全世代現役化 (若者が先導する社会、元気な高齢者を活用)を考えていきたいものである。