市民団体の存続

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

地域社会における市民活動組織は、行政・市民・事業者で構成されます。

 

市の基本計画には、行政・市民・事業者を、「全ての市民」 と表現しています。

 

行政は、市民が選挙で選んだ首長と、首長の公約を実行する行政マンで構成されます。

 

事業者は、民間企業・団体です。

 

市民は、市民単独・自治会(町内会)・市民団体などで構成されます。

 

自治会の主な仕事は、行政の伝達機能・自主防災機能・親睦行事の開催などです。

 

世古一穂先生の解釈によると、市民活動とは、市民の暮らしの中から課題を発見し、そ

れを社会にひらいて解決の方策を共感する人々や団体とともに見つけていくことだという。

 

行政と自治会は、いろいろあるが、エンドレスの組織だ。

 

確かに、首長や議員になり手がいない、自治会の役員や委員になり手がいない、など問題が出て来ましたが、自治会の3役を経験してこれからも工夫次第で、行政と自治会は存続が可能である。

 

問題は、市民団体だ。

 

市民団体など無くても良いという意見もあるが、決してそうではない。

 

市民団体は、ある特定分野の課題解決のために集まった団体でその分野のスペシャリストが多い。

 

趣味の会ならいざ知らず、少なくとも開かれた「公共性」を持った市民団体の存続は本当に難しい。

 

私たち自身が、これからの社会をどんな社会にしようとするのか、一人ひとりがきちんと考え、意思決定をしていかなければならないがなかなかそれが浸透しない。

 

共感する人が増えないのだ。

 

団体である限り、目的・目標・方針・会則・計画・資金(予算)は最低必要です。

 

それをキチットできる人材が必要です。

 

そういう体制ができると人間社会、一部の会員から必ず不平・不満が出て来る。

 

結成して5年位までは良いのですが、対立軸が生まれる。

 

楽しくない、面白くない、ついていけない、などなど。

 

会の中で、楽しいことや面白いことを懸命にやり、成果を出してもらいたいのだがそれをやらないで、楽しくないことや面白くないことを、会や他の人のせいにする。

 

趣味の会ではないのだから、やりたい事を提案し、共感を得て、懸命にやって達成感や満足感を味わい、そこに楽しさや面白さを求めてもらいたいのだが分かってもらえない。

 

資金を得るには、品質の確保、納期厳守、責任体制は必要なのだ。

 

こういう会員をどう扱ったら良いか。

 

時間をかけて理解してもらうか、分かれるか、どちらかに決める時期にきています。

 

市民団体は、今、高齢化・会員不足・後継難で存続の危機に見舞われています。

 

もう数十年、市民団体はこの問題で悩んでいますが、まだこの問題から解き離れられない。

 

共感を得られる人で構成し、目標を達成していくしかないのかな。