電力会社の4〜6月四半期決算軒並み赤字

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


最近は、企業の四半期決算が通常化し、現在4〜6月期決算発表がたけなわです。


電力会社9社 (東京電力は事実上の国有化となり当面対象から除く) の4〜6月決算が出揃いました。


これによると、7社が最終赤字になったとのこと。


理由は、原子力発電所の稼動停止に伴う発電量不足を火力発電所のフル稼働で補い、燃料費が膨らんだという


ご承知の通り、電気料金は、総括原価方式という方法で計算されています。
少し乱暴な表現ですが、次の通りです。

■ 電気料金の算出方式=コスト+利益  ← 総括原価方式
■ この方式ですと、そんなに大きな利益も望めないが、損も出ない、要は電力は安定供給しなくてはならないという大前提から、考え出された方式だという。


東京電力の電気料金の値上げが認可された現在、4〜6月期の各電力会社の決算が軒並み赤字に陥り、総括原価方式が踏襲されるかぎり、電気料金の値上げは避けられない情勢です。


電気料金に関する、諸々の制度発足で値上げラッシュが続いている中、私たちは、各電力会社の、コスト低減努力を十二分に監視しなければならない。