「奇跡の村」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


昨日 (4月14日 日 夜) の民放テレビで、「長野県の下條村」 の、「奇跡の村」 の放映がありました。


人口4,000人だからできたのかもしれませんが、現村長が初当選以来、将来の、人口の加速度的減少をいち早く察知し、この20数年間、地道に、粘り強く、”人口減対策” を打ってきたという。


■ 将来性のある、若者を雇用できる企業の積極的誘致

■ 徹底した、財政再建  

  (1)村民ができることは村民にやってもらう。例えば村道づくりや補修は資材を提供して、村民に任せた。
  (2)この結果、道ができ終わるとそのあとは、車座になって情報交換、お陰で隣組みの絆は物凄い高まり !
  (3)村役場の職員を40%減らした。
  (4)その他諸々

■ 子育て支援
  
  (1)子供を持った若い夫婦・これから結婚して子供を生む計画のある夫婦向けの賃借料の安い住居の提供
  (2)保育園の徹底した充実

■ 高齢者対策
  
  (1)元気なお年寄り対策 ← 結果的に医療費の支出が減少
  (2)子供と高齢者の接触機会の増加 (高齢者が元気になる)


この結果、日本全国の子供の出生率 (一人の女性が一生のうちに生む子供の数) は、1.36人に対して、下條村は、2.2人だそうで、人口の減少を食い止め、出生率を増やした、「奇跡の村」 の所以である。


手法としては、周りからじわじわ攻めて、土台を築き、最後は、”人口減” という難題を突破する、理にかなった正攻法のやり方だと思う。


従って、大きな市でも、その手法は、大いに参考になるところである。


特に、村民 (市民) の活用のところは、極めて興味深い。