NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
一昨日(12月19日 日 pm)の午後9:00 NHKBS1テレビの「子供はほしくない。韓国出生率激減の衝撃」を視聴しました。
結婚したが子供を産まない若い夫婦や、結婚適齢期を迎えた韓国の若者が結婚はしたいが子供は欲しくない、という人が異常に増えているという。
■ 韓国の出生率は世界198カ国中最下位、特に首都ソウルの出生率は0.64と更に低い。
■ ちなみに2020年度の日本の出生率は1.34%、首都東京の出生率は1.13%で5年連続減少中である。
異常に高騰した不動産価格と、子供にかかる高い教育費が直接的理由であるが、気ままな夫婦二人の生活や、気楽な独身生活を壊したくないのが本音のようだ。
根底にあるのは、先ずは経済的理由だ。
先進国の人口減少、少子高齢化対策はどの国も最重要課題であるが、未だ効果的な対策は打たれていない。
しかし、若者の結婚願望の低下や、子供を欲しくない理由が経済的なものであれば打つ手はある筈だ。
特に新婚生活の基盤となる住居の確保と、子供の保育費・教育費は、国民みんなが問題を共有化し、みんなで負担したらどうか。
高校までの教育費無償化や、大学を無事卒業したら学費の免除を前提とした奨学金援助制度の充実などは可及的速やかに実施すべきだ。
また、新婚生活の住居の確保は、全国で拡大している「空き家」の再生による若者夫婦への提供(貸与)を提唱したい。
空き家が急増しこれからもドンドン増える中で、朽ちる前に若夫婦に安価で貸与する制度の構築の一石二鳥策を提案したい。
今、子供が家を継承してくれそうもない老夫婦や独居老人が多くいます。
家を欲しい若者と、「空き家」をうまくマッチさせて、結婚と出生率の増進を図りたいものだ。
一方で、若者の結婚離れや、子供を欲しくない理由が経済的理由以外の精神的ものならば、時間をかけて結婚生活の楽しさや有意義さを若者に訴求していくしかない。
出生率の向上は、経済性と精神性の両方を同時にバランスをとって進めることが秘訣だと思う。
国民の理解、特に空き家を含めて資産を充分に持っている高齢者の理解を得るべきだ。
高齢者にとって、自分の子供が継承してくれるのが第一だが、そうでない場合は愛着のある自宅を壊してしまうのは忍び難い。
うまく活用してもらいたいと思う高齢者は多い筈だ。
空き家と若者とのマッチングは近々の重要な課題だと思う。