環境市民団体の解散・休止の背景を考える

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


島田市では、今年3月で、10年計画の、「第一次環境基本計画」 が終了しました。


計画の策定にあたり、100人の市民が集まり、「市民100人会議」 を組織し、その中で計画が練られ、そうして発令されて早や、10年が経過したわけです。


本計画は、市民が100人も集まって、市民自らが作った計画だけに、全編に渡って市民目線で書かれており、何よりも市民の自主性が重んじられた計画になっていました。


毎年3月には、前年度の、「環境報告書 (白書)」 がまとめられて、報告されてきましたが、市民団体 (市民) も、行政も、良く活動し、かなりの成果が書き綴られています。


今年4月、「第二次環境基本計画書」 が発令されましたが、まだまだその内容が市民に徹底されていません。


しかし、何よりも心配な事は、これまで市民の環境活動の先導役をしてきた、「市民団体」 の多くが、全く元気を失ってきたということです。


その要因は、


■ 高齢化 (気力低下・力仕事ができないなど)
■ 人材不足 (技術者、企画者、情報管理のできる人がいない)
■ 資金難 (市の財政難からの委託事業カット・助成金申請ができる人がいない)


周りのあちこちの市民団体が、解散、事実上の活動ストップなどに陥りはじめました。


行政活動を強化して、一般市民の環境意識の高揚を計ることは大事であるが、環境活動に興味を持ち、環境に目覚めた市民団体を、大事にしていくことも非常に重要なことであると思う。


両方共、必要な事を誰か分かっているだろうか?


要は、市民・市民団体・事業者・行政の ”協働” が何よりも大事であり、市全体の活性化に不可欠だと思う。


そういう中で、協働意識が、全体的に希薄になりかけていないだろうか。


新市長が、市民団体の活動拠点の整備を約束して 当選” したが、この問題に絡めて、元気がなくなってきた要因を考えてみる必要性を強く感じる今日、この頃です。