NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
地方自治体(行政)が発行・発令している、総合計画や各種基本計画には、「市民参加」「市民が主役」「連携・協働」などの文字が踊っています。
静岡県くらし・環境部でも毎年、「NPO法人の協働事業の実施状況等に関する調査」を行っており、しまだ環境ひろばも毎年調査協力をしています。
調査結果も毎年送られてきますが、中身を見ると、行政・市民団体・事業者間の連携・協働ははっきり言ってうまく行っていません。
しまだ環境ひろばからも、うまく行っていない現状や、どうしたらうまく行くかの相談等を報告しています。
市民団体には、反対・反抗するイメージがあるのでしょうか?どうしても警戒されます。
特に事業者には、協働を働きかけても乗って来る事業者は非常に少なく、精々工場見学を受け入れる程度で、とても何かを連携・協働する態度は見えません。
しまだ環境ひろばは、「島田市環境百人会議」を母体として設立した市民環境活動団体ですが、活動を一団体だけで行うのは、普及速度や地域浸透力から行って無理があります。
従って、地域への浸透力の強い、自治会や地域のまちづくり団体の執行部や事務局入りをして連携を模索しています。
しかし、地域には地域のやり方があり、しまだ環境ひろばが望むような、内容とスピード感のある活動は中々実践まで漕ぎつけません。
4年経っても問題提起の段階です。
<しまだ環境ひろばの、連携・協働の実態>
■ 「島田市くらし・消費・環境展」 市民団体・事業者・行政各課の出展
■ しまだエコ活動制度への登録・参加
■ 市民活動団体間のごみの減量学習会
■ 御仮屋市民農園 農林課の要請で開園・維持管理
■ 手づくり味噌体験会 農林課との協働開催
■ 島田市環境基本計画 PDCAへの参加
■ 市内相賀地域団体「相賀の里の会」と連携・協働のまちづくり などなど
以上の様に上げてみれば連携・協働をやっているのですが、どうも達成感・やりがい・満足感が得られません。
良く考えてみると、何かに取り組んで、最後の成果を確認するまでやった活動がないのです。
PDCA(Plan Do Check Action) の、P・Dはやるのですが、C・Aがないのです。
みんな中途半端で、ここまでやったという結果確認ができていません。
市民の連携・協働は、小さなことで良いから、行政や事業者と同じテーブルに着いて、企画・実行・評価・見直し(いわゆるPDCA)をやり、達成の喜びを経験することではないでしょうか。
これが、「真の協働」です。
小さな事とは、日常の活動の中で問題になっていることです。例えば、
■ なぜ島田市民は、「燃えるごみ袋」に大量の紙類を入れるのでしょうか。どうすればその癖が直るのでしょうか。
■ 水でビチャビチャの生ごみを、水分を切ってから「燃えるごみ袋」に入れることができないのでしょうか。どういう方法ならできるのでしょうか。
■ なぜプラごみを、道路や川や海に捨てるのでしょうか。どうしたらそれを解決できますか。
■ 乗ってもいないコミュニティバスが毎日走っています。どうしたら良いのでしょうか。 などなど。
これらを考えるのは、行政だ!という人がいますが、それは間違いです。
連携・協働なのです。
行政も、市民の中に、連携・協働の指導者づくりを懸命にやっています。
そろそろ、市民指導者を中心に、日常生活に取組んでいる一般市民を小人数で集めて、小さな問題を話し合って、市民が決めたことを、自治会や市民活動団体の協力を仰いで実行し普及させていく手法を今こそ実行の時です。
なぜ、紙を「燃えるごみ袋」に捨てるのか、一般市民から答えは出てくると確信します。
市民は参加、行政は話を聞く、これが原点で、小さなことから始めることです。
「真の連携・協働」を始めよう!