巨大ダムの撤去の話

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー・まちと交通分科会」 です。


去る8月8日 (木) の、日経新聞 コラムに、”巨大ダムを撤去せよ” の記事が掲載されました。


国内初めての、コンクリートダムの撤去工事が、熊本県内で進んでいるとのこと。


水力発電の役目を終えた荒瀬ダムで、2012年9月に始まって、6年かけて終わるという。


再生可能エネルギーの創出を急ぐ一方で、撤去工事が進んでいるのは皮肉な話だ。


老朽化に伴う設備更新の費用が巨額になることや、球磨川の環境悪化が、撤去決定の理由だそうだ。


解体工事は、非出水期に河川内で進めることや、アユの遡上時期の考慮もあって時期が限られ (11月中旬から翌年2月末まで)、解体工法も難しいとのこと。


島田市が関係する、大井川上流でも、役目を終えた、老朽化したダムがいくつかあると聞く。


そこには、物凄い量の土砂が溜まっているとのこと。


この土砂を浚渫する費用は、膨大なものになるという。


再生か、解体か、いずれ決断の時が来るようだ。


ダムが無かった時代は、土砂は大雨で自然に流れ出し、平野を作ったり、海に運ばれ、肥沃な漁場を作ったりしました。


今は、土砂が流れ出ないので、海岸線がドンドン侵食されているようだ。


この問題は、今後どうしてゆくのだろうか。