大井川やその支流の洪水対策を憂う。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(8月12日 夜)は、中溝自治会 役員会」がありました。

 

主な議題は、来る8月30日(日)の「総合防災訓練」の実施要領の審議でした。

 

新型コロナウイルス感染拡大のため、町民が一堂に会する訓練はやめて、隣組内の安否確認や避難誘導訓練、及び本部への情報伝達訓練に止めることを決定しました。

 

地震もさることながら、最近の災害は豪雨による水害の方が身近な危機に感じられ、昨日の会合でも、緊急避難場所への一斉避難よりも、堅固な建物や自宅の2階に避難する、「垂直避難」が話題になりました。

 

中溝町公会堂も避難場所になっていますが、ハザードマップでは50cmの浸水場所になっています。

 

避難方法も、今や一律的な一斉避難ではなく、その時々の冷静かつ的確な判断が必要になってきています。

 

島田市は、大井川という大河を抱き、日頃の恩恵もありますが、水害という危険も抱き合わせてもっています。

 

すなわち、大井川の上流には15の発電所やダムがありその目的は発電にあり、洪水対策は二の次です。

 

今や、ダムには土砂が溜まり、浚渫が進んでいないため、ダムの貯水容量は大きく減っています。

 

また、大井川には無数の支流があり、そこには洪水対策用の小型の砂防ダムや、遊水池がありますが、土砂の浚渫が滞っており、いざという時どれくらい役立つものか、危惧されます。

 

ダムのない昔の大井川は、土砂は海岸まで運ばれ、同時に豊富なミネラルを運んで豊かな漁場を作り上げましたが、洪水の歴史でもありました。

 

今はダムのお蔭で洪水は殆どありませんが、土砂はダムやその上流に溜まり、洪水対策としては非常に心配な状況になりつつあります。

 

今日(8月13日)の日経新聞朝刊 4頁に、「洪水対策 発電用ダム活用 AIで水量管理検討」を興味深く読みました。

 

治水に利用して来なかった発電用のダムを、全国的に活用して洪水を防ぐというもの。

 

是非、河川ごとに、貯水容量と土砂の溜まり具合を調査して、洪水対策(浚渫工事等)を至急進めてもらいたいものだ。