NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (11月25日 土) は、大井川の清流を守る研究協議会 (川根本町) 主催 「大井川の中流域を学ぶ視察会」 に参加しました。
参加したのは、島田市民 21名でした。
案内ガイドは、白びその会 小澤節子 さんでした。
小澤さんは、中山間地の森づくりに精通し、今日のガイド振りは、その経験と知識に裏付けされているだけに迫力がありました。
参加者全員から絶賛されていました。
また今日は、中部電力さんが随行して、日頃見られないダムや発電所のカギを開けて内部や、直ぐそばまで案内され、見分を広げることができ価値ある視察会でした。
今日も、大井川の問題点や課題をたくさん勉強しました。
◆ 大井川の本流の殆どは、ダムから発電所、発電所からダムへと山の中のトンネルを流れていること。
◆ 水は、ダムに溜まった土砂をかき混ぜながら浄化されずに流れるので、いつも濁り水であること。
◆ 大井川には、塩郷堰堤 (ダム) から、たった 5t/S しか流れていない。
河原砂漠と言われている所以はそのためである。
◆ ダムには、土砂が溜まり、ダムの上流は土砂で川底が上がるという大問題が発生している。
◆ もし、一つでもダムが決壊したら、土砂を含んだ濁流となり下流域に大災害を起こす危険もある。
大井川は、電源開発のメッカとなり、電気を供給する川になっているが、水の流れは殆どなく、上流域周辺地域への恩恵は乏しい。
中下流域へは、大井川用水となって農業・工業・上水道となって恩恵を施しています。
今日の主催者の、「大井川の清流を守る研究協議会」 さんは、大井川に水を取り戻す長年の願望をお持ちです。
しかし、これからの再生可能エネルギーを増加してゆかねばならない現実を考えると胸が痛みます。
この問題は、上・中・下流域が相互に連携しながら、これからも長い年月をかけながら、打開して行くしかないことを感じました。
「大井川の清流を守る研究協議会」 さんの、ご健闘を祈念してやまない。