”任せる”

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


島田市には、市民活動団体と称する団体 (個人も含む) が、300ほどあると言われています。


■ 自治会 (町内会)← 地域活動・行政の伝達機能
■ コミュ二ティ委員会 (まちづくり委員会) ← 地域活動・親睦やイベント開催
■ NPO法人市民団体 ← 広域活動・法人格で専門分野の公共的活動
■ 任意市民団体 (個人を含む) ← 広域活動・法的制約なしの公共的活動


これだけの市民団体が、活動していながら、相互に連携し合うとか、助け合うとか、連帯活動が殆どありません。


市民団体同志の連携も、最近は全く無くなってしまいました。


行政が、集める会議や行事に、それぞれの団体がそれぞれの思惑で出席しているだけです。


自治会やコミュ二ティ委員会は、特定地域で活動していますので、これを縦糸とすると、市民団体は、広域専門分野活動ですから横糸ですが、縦糸と横糸の連携活動も全くありません。


従って、市民も市民団体も、何か連携して、自分たちで、企画から実行までをやるような経験もないし、その実力を持った団体も見当たりません。


だからと言って市民個人にその力が無いかというとそうではなく、そういうことを発想する雰囲気が無くなってしまったということです。


いつの間にか誰かがやってくれるだろう、という ”人任せ” の体質になってしまったということです。


決めてくれたら従う(指示待ち) 、そういう体質になってしまいました。


今、新しい市長が、”市民の声を市政に” ”市民団体の拠点づくり” などなどを模索していますが、市民側にその気運や体制が育っていませんので、これを乗り越えて行くのは大変なことです。


市民団体の拠点、一つを作ろうにも、その管理・運営ができる市民団体が見当たりません。


これまで部分的でも良いから、市民、市民団体に、”任せる” という訓練や体験をさせて来なかったからです。


何もかも行政が用意し、市民 (市民団体) は、それに参加するだけでは喜びも達成感も湧きませんし、それは協働とはいえません。


こういう訓練を、市民にさせることができるかどうか、がこれから重要になってきます。