市民活動の達成感

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今年もあと残すところ一日となりました。


しまだ環境ひろば」 は、「島田市環境基本計画」 に書かれている市民側の環境保全の取組みをやろうと、結成された市民環境団体です。


平成15年8月に設立以来、今年で丸10年を経過しました。


この間、いろいろと活動をしてきましたが、団体としても、会員としても、これが私達のやった仕事だ、と胸を張って言える活動がどれほどあっただろうか。


今年4月に発効した、「第二次島田市環境基本計画」 の60ページに、「しまだエコ活動」 への登録制度がスタートを切りました。


これは、島田市環境保全活動を活性化させるため、市民が自らの環境活動を自主的に登録し、公開し、市民の自主的活動を促すためのものです。


登録されて、市長名で承認された活動は、市も積極的に支援をすることになっています。


登録され、承認された活動は、市のホームページに公開されていますが、僅か2団体にとどまっています。


2つの団体共に承認された活動は、自らが企画し、実行し、一生懸命にやっています。


しかし、何故か達成感や満足感がありません。


これは、市民の自主的活動は、自己評価、自己満足の世界だからだと思う。


市民生活の殆どは、市政との関わりで運営されており、そこには計画があり、予算がつき、仕事があり、結果は実績フォローされて評価されます。


「市の総合計画」や「環境基本計画」 では、”協働” という文字が躍っていますが、殆どの活動はお膳が用意されて、市民はそれに参加するだけの協働に止まっています。


市民(団体)活動は、市政の一部として位置づけられて、予算はつかない活動でも、実績フォローされ、評価されなければ、”真の協働” とは言えず、市民の達成感や満足感は永遠に得られないでしょう。


真の協働とは、市民と事業者と市が、企画から実行まで一緒に汗を流す事ではないのでしょうか。ただ市民の声を聞くだけならばこれまでと変わらない。


新しい市政がスタートしていますが、ここを乗り越えなければ、”市民による市民のための市政 = 協働 ” とは言えないのではないだろうか。


一朝一夕ではできない、難しいことですが是非頑張ってもらいたい。