世界の中の日本人 日本の中の世界

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (3月14日 金) は、「静岡 生活情報交換会 (例会)」 へ参加しました。


今日のテーマは、「世界の中の日本人 日本の中の世界」 と題して、講師は、(公)静岡県 国際交流協会 会長 山口祐子氏 でした。


山口さんは、台湾生まれ、高知県育ち、東京大学、現在浜松市在住でネパールの子供たちや恵まれない女性の支援をするという、変わった経歴の持ち主だ。


<講演の内容>


今日の講演は、現地に精通した生の情報だけに、穏やかな口調の中に大変迫力と主張を強く感じました。


1.ネパール人の日本人に対する評価は大変高いという。


 ◆ 日本人は、人とモノへの尊敬がある。(大切にしている・おろそかにしない)
 ◆ 人を差別せず、対等・やさしさ・配慮・気遣いの心を持っている。
 ◆ 日本人と仕事をするのは楽しい、日本人大好き、と言っている。

2.ネパールの活動から見える日本人の長所


 ◆ 約束を守る。 間違ったら謝る。 向上心がある。 予見できる。 段取りができる
 ◆ ネパール人は、残念ながらその逆で、先進国になれない要因でもあるという。


3.日本の失ったもの   (日本には無くなったものがネパールにはある。)


 ◆ ネパールは貧しい。国(政府)が機能していない。しかし自治の力がある。 

 ◆ ネパールには人々が支え合う心がある。
 ◆ 人が主人公である。
 ◆ 人間としての原点を思い出させてくれるものがネパールにはある。


今の日本は、国や地方自治体の手厚い保護に守られて、住民の自主自立心が失われているのではないかと思う。


4.出稼ぎ国家とグローバリゼーション


 ◆ 気軽に国境を越えていく。
 ◆ 英語 ぺらぺら ← その点日本は恥ずかしい。


山口さんは、現在2つの事業のためネパールを行き来しているという。

 ◆ Saku-Larigurans(サクラリグランス)事業 = 女性の自立支援
 ◆ 子ども図書館の普及


本当にご苦労様と言いたい。


山口さんは、これらの仕事ができたことは、いろいろな経験や、他の人の力を借り得たこと (助けてくれた人がいた) が大きい。


最後に、相手の文化や価値観を受け入れるには、経験が必要である事を強調されて講演を終わりました。


今日は、久方振りに良い話を聞けました。  山口さん、ありがとうございました。


益々のご活躍をお祈りします。