「生活情報交換会 2月例会」に参加

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(2月17日 金 am)は、「生活情報交換会 2月例会」に参加しました。

 

 ※ 生活情報交換会とは、某企業を退職した同世代の数人が、第二の人生を有意義に過ごそうとお互いの情報を交換したり、たまには有識者の良い話(講演会)を聴こうと立ち上げた会です。

 

講演会は、原則として毎月一回第三金曜日に、静岡市のアイセル21(婦人会館)を拠点として開催し今回で145回目、今日の聴講者は30人でした。

 

■ 今日の題目は、静岡市出前講座「みんな静岡人、多文化共生のまち!~国際交流員と文化理解を深めよう~」

 

 ◆ 第一部:静岡市の多文化共生推進」 国際交流課 北川 咲織 主任主事

 ◆ 第二部:「フランスの歴史・文化、来静して感じた日本文化との違い等」 国際交流員 ボドゥ フォスティン ナタ―ジャ ローラさんでした。

 

第一部の講師、北川さんは、現在の静岡市に於ける外国人の数や国籍等を、今日の参加者にクイズ形式で問いました。答えは

 

 ■ 現在の静岡市の外国人の数は=11,300人静岡市の人口の1.5%

 ■ どこの区が一番多いか=駿河区が圧倒的で、大学が多いことが要因

 ■ 国籍は=1番は中国、2番はベトナム、3番はミャンマー、但しミャンマーが急増中とのこと。

 

全部で92カ国から集まっており、公用語はそれぞれ違うので英語を共用語とする方法もあるが静岡市では、「ゆっくり、はっきり、簡単に」を基本に「やさしい日本語」を覚えてもらうように指導しているとのこと。

 

静岡県に住む外国人に一番に伝わるのは、実は「日本語」だという。

 

静岡市では、多文化共生のまち推進条例に基づいて静岡市多文化共生推進計画」を作り、基本理念「異なる文化や価値観を認め合い、その違いを社会の豊かさと捉え、外国人と日本人の住民双方が地域社会を担う対等なパートナーとして、ともに暮らせる多文化共生のまちづくり」を進め、具体的には次の2つの取組を推進しているという。

  ■ 外国人住民の防災訓練

  ■ 総合相談センター(多言語による生活相談)

 

さて、ここから第二部、説明員はフランス人の「ボドゥ・フォスティン ナタ―ジャ ローラ」さんが登場しました。

 

冒頭、ボドゥ・フォスティンさんは、今日の参加者にフランスに行った気分になってほしい、と「フランス国歌」を聞かせました。

 

次いでフランスとはどんな国、をいろいろな角度から語り始めました。

 

■ フランスと言えば何を思い起こすか?、参加者は「エッフェル塔」・「ルーブル博物館」・「セール川」・「シャンゼリゼ凱旋門」「フランス革命」などを上げました。

■ フランスへの観光客は毎年3,000万人ほど。

■ フランスは母国の他に海外に7つほどの領域を持っている。

■ 食文化:フランス料理はお皿はたくさん出て来るが量は少ない。ナイフ・フォークもたくさんあるが、実はそんなに使っていない。

■ 朝昼晩、パンとチーズと牛肉も大好き

■ 日本人は昼食後はお酒は飲まないが、フランス人はワイン・ビールは普通に飲む。

■ テペロ(アペロ)したいとは、フランス人が一番好きな食事、ゆったり食事のこと。

■ サラダを言う=うそを言う 

  丸ごとチーズにする=大げさ・簡単なことを難しく言う。

■ ニンジンが煮えた=もう終わりだ・撤収だ。

■ 食材面では、ペットボトルのお茶はフランスには無い。あんこ、納豆も無し。

■ くらしの面では、フランスはいろいろな人種がおり外国人とは言わない。個人主義だが利己主義ではない。仕事は嫌い、快楽を求める。発言力・分析力・批判力は強い。何より自由が好き。

■ 自分たちの権利を守るため社会参加(デモへの参加等)を行う。闘いのお蔭で、同性結婚・同性養子縁組・全女性に補助生殖医療等の権利を勝ち取った。最近ではマスクを外す権利も得た。

■ フランス文化と日本の文化の違い。自分の国では当たり前(習慣)が、相手はそれが分からない。以下の行為は、失礼かOKか。

 ◆ 二週間以上の休暇を取る。 日本は  フランスは  当たり前

 ◆ 相手に向かって指を指す。 日本は  フランスは 

 ◆ 足をテーブルの上に置く。 日本は  フランスは 

 ◆ 遅刻する。        日本は  フランスは 〇 多少は許容される。

 ◆ 電車の中で鼻をかむ。   日本は  フランスは 

 

以上で、ボドゥ フォスティン ナタ―ジャ ローラさんの説明は終わりましたが、最後に彼女は、「これが文化だ!(文化の違いだ)」と言って締め括りました。

 

今日はフランスと日本の文化の違いをいろいろな角度から学びましたが、静岡市の多文化共生推進計画にあるように、文化や習慣の違いを認め合い、社会の活力にして共生のまちづくりを進めたいものです。

 

今日は、静岡市職員の北川主任さん、国際交流員のボドゥ・フォスティンさん、通称「なっちゃんご苦労様でした。お疲れ様。