紅葉が、クリスマスの時期になっては困る

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。


今年も、紅葉の美しい季節がやってきました。


紅葉の美しさを、「錦秋」 と言いますが、”錦の織物のように美しい紅葉の秋” を意味するそうです。


我が国には、四季があり、紅葉が終わると葉が落ち、厳しい冬がやってきて、春に芽吹きが始まり、若葉がまぶしい初夏から暑い夏を迎え、寒暖の差が激しい初秋を迎えながら、木々は徐々に色づいてやがてふたたび紅葉となる。


この季節感が狂うと、美しい紅葉にはならない。


島田市を起点とする大井川鉄道で上っていくと、井川ダムがあり、そこからバス (宿泊・予約制) で更に奥へ行くと、椹島とか二軒小屋という紅葉の素晴らしい地域がある。


余り知られていないが、”日本一の紅葉” ではなかと思うほど美しい。


この素晴らしい紅葉も、四季が狂ったりすると、すっかりさめた紅葉になってします。


更に年々、紅葉の時期が遅れはじめています。


過日、世界気象機関 (WMO) が、世界各地の気象予報番組を動画サイト 「ユーチューブ」 で公開したが、日本の紅葉は、今のまま温暖化ガスの排出を続けると、 ”見ごろはクリスマスの時期になる” という。


そうならないためにも、温暖化ガス排出量の削減は緊急課題になっています。


今年末 (2014年) 、リマで開かれる、第20回気候変動枠組み条約締結国会議 (COP20) で、各国ごとの温暖化ガス排出量を大筋合意し、来年末(2015年) パリで開かれるCOP21で、全ての国が参加して合意する手筈になっています。


反対していた米国も中国も参加を表明しています。


美しい紅葉を守るためにも、今度こそ全ての国が目標値を示し、実行して、少なくとも今世紀末には、排出量=吸収量 (カーボンニュートラル) を実現してもらいたい。