環境と向き合う

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (1月5日 月) の日経新聞朝刊 23面のやさしい経済学欄に 「環境と向き合う」 というコラム記事が載りました。


記事は、環境問題は多様であり、人間と社会が引き起こす社会現象で、それぞれ固有の原因があり、メカニズムがある。


今や、環境を大切にしなければならないことは社会常識となり、これは環境には価値があることを意味する。


しかし多くの人が考える環境には価格がついていないため、市場では無価値のように扱われてしまうという。


環境とは、人間が生きていく上で生命維持装置であると共に、人間活動を充実させていく資源基盤である。


環境の状態を変える人間活動の多くは経済的要因に基づいているので、環境問題の制御には経済的知見が欠かせないが、環境の性質を正確に把握することが、環境経済学の出発点だと記事は論じています。


記事が論じているように、環境問題は、経済だけでは計り知れない、社会や人間の道徳とか、モラルとか、感情とか、複雑なものを含んで構成されていると思う。


しまだ環境ひろば では、島田市環境基本計画」 の望ましい環境像の実現を目指して、経済学的な視点とは一線を画して、人間の道徳とかモラルに訴えることを中心とした、市民環境活動を実践してきました。


これは、価格とか利益とか、経済的視点とは別次元の環境保全活動です。


例えば、「ごみの減量」 という環境問題は、


■ ごみを減量して、焼却炉の燃料費の節約や、CO2排出量の削減に貢献する。


■ ごみを先ずは出さない、どうしても出てしまったごみは、先ずは自家処理 (自分で堆肥化し自家消費する) をする。


これまで後者の市民活動を一生懸命やってきました。


しかし、常識に訴える、モラルに訴えるやり方だけでは、どうも足りないような気がします。


一向に仲間の輪が広がりません。


経済的な視点の訴求もなければならないのか、悩む今日この頃です。


島田市ゆめ・みらい百人会議」 でも環境問題を論じていますが、市民にどう訴えていくか、その訴求の仕方や、対策の推進方法は、今後の検討の大事な視点になりそうだ。