市民活動団体の役目と出番!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、平成15年8月に設立された「市民環境活動団体」です。

 

会は、行政・事業者と一緒に作り上げた島田市環境基本計画」の市民の取組みを、市民の先頭に立って率先垂範し島田市の望ましい環境像」の実現、これをベースにして地域から地球環境の改善に寄与することを目的としています。

 

そのことを会則(定款)の第2章「目的」にうたっています。

 

一般市民と違うところは、実際の市民の暮らしの中に入って行き、実態や問題点(課題)を知って改善を考え、それを明日の暮らしに活かそうと活動しているところです。

 

環境を構成する分野ごとに、しまだ環境ひろばの、これまでの活動を列挙すると、

 

■ 水とみどり分野(自然環境の保全活動)

 

 ◆ 放置竹林を持つ農家を訪問し、竹林の維持管理について話合い一緒に整備を行い、現在2ヶ所を果樹園として運営しています。

 ◆ 耕作放棄地を持つ農家を訪問し、田んぼの維持管理について話合い、現在当該農家の承諾の下で2ヶ所の「市民農園」を運営しています。

 ◆ 市と協働し「竹破砕機」を購入し、竹林所有者への貸出制度へ貢献しています。

 ◆ 「全国竹サミット」などに参加し、竹に関する知識やノウハウを習得しました。

 

■ ごみ分野(ごみの減量活動)

 

 ◆ ごみの先端都市の視察、勉強会は数えきれないほどで、勉強の時期は終わった。

 ◆ 行政・事業者と連携し、もう10年以上前に「レジ袋の有料化」を実施した。

   マイバック持参運動(ふろしき講座・マイバック制作講座など開催)の展開

 ◆ 生ごみ処理器(5種類)の実証実験と効果・効用の公開

 ◆ 生ごみの水切り実験(家庭における生ごみの水分の抜け方実験)と公開

 ◆ 雑紙の分別の問題点解析

 

■ エネルギー分野地球温暖化防止活動)

 

 ◆ 「くらし・消費・環境展」連続出展 (省エネ・省資源・温暖化防止)

 ◆ 再生可能エネルギーの創出運動の展開(特に小水力発電

 

■ 食生活分野(食の安心・安全、伝統食の継承活動)

 

 ◆ 手づくり味噌の体験会の連続開催と定着(リピータ市民 100名)

 ◆ 市民農園の運営(4ヵ所)、地産地消や市民の拠り所確保貢献

 

■ 市民環境教育分野(しまだ環境ひろば塾の開講)

 

 ◆ 市民農園4ヶ所を活用した環境教育の実施

 ◆ 小学生環境教育の実施(身近な水環境調査・ごみの減量の実態など)

 

設立以来もう17年、これらの活動が市民生活に定着し非常に効果があったものと、折角ここまで踏み込みながら、未だ定着しないものがある。

 

非常に残念であり、勿体ない。

 

公共的市民生活の多くは、行政主導で企画され、一般市民がそれに参画し実行されています。市民団体は持てる知識やノウハウで側面支援をすることになっています。

 

しかし、その施策の中には、中々成果が出ないものがあります。

 

なぜ成果が出ないか!

 

成果を出すためには、一般市民の生活の奥深い所に踏み込んで、それを改善しなければ効果の出ないことがあります。

 

一般市民もそこまで踏み込まれたくない。

 

ごみの減量問題には特にそれが顕著です。

 

そこが市民団体の出番です。

 

一般市民と市民団体は、同じ市民です。

 

市民団体は、これまでの経験から、専門的知識と経験ノウハウを持っています。

 

ここに、行政・市民団体・事業者の連携・協働のヒントがあります。

 

今、この連携・協働が希薄になっています。

 

対立からは何も生ませません。

 

市民団体は、連携・協働を待っています。

 

誰かがこれを乗り越える必要があります。