猪や鹿の被害とその対策

NPO法人 しまだ環境ひろば 「森づくり 担当」 と 「農園 担当」 と 「事務局」 です。


しまだ環境ひろばは、放置竹林を再生した、「雑木林」 「果樹園」、耕作放棄地を再生した、市民農園」 を維持管理しています。


「雑木林」 や 「果樹園」 は、猪の被害に悩んでいます。


幸い、「市民農園」 は、民家に近いので今のところで、「猪」 の被害はありませんが、その代わりに、「ハクビシン」 や 「野鼠」 の被害にあっています。


しまだ環境ひろばは、「相賀の里を良くする会」 を支援していますが、相賀地区は、相賀谷川の両岸に開けた山間の地域ですので、昼間でも、「猪」 を見かけるほど、猪の被害は日常化しています。


主に、柵 (トタン・金網・電気柵など) と、捕獲が主な防御策ですが、なかなか完全対策になっていません。


「相賀の里を良くする会」 でも、今年、「ジャガイモ畑」 と、渡り蝶のアサヒマダラの飛来を期待して苗植えした、「フジバカマ畑」 が全滅しました。


大豆畑は、電気柵を張り巡らしたおかげで無事で、11月21日、刈り取りを終了し、胸をなでおろしています。


今日 (11月26日 土) は、「鹿の被害と対策について」 と題して、静岡県くらし・環境部 環境局自然保護課  大橋正孝 主査 さんの講演を聞きました。


  ◆ 開催日時: 11月26日(土)13時半から15時

  ◆ 会場: 静岡市民文化会館  2階 第一会議室 

  ◆ 演題: 「鹿の被害と対策について」

     * ニホンジカによる被害・生態系の破壊

     * 簡単、安全な 「わな」 考案

     * 科学的戦略的捕獲

     * 狩猟 (鉄砲) 期間中に山に入る時の注事項  等々


講師の大橋さんは、野生動物物とは、ゴールは、「共存共栄 = 絶滅させてはならない」 ことを基本にして、今日の講義は、人間と鳥獣のバランスのとれた対応策を論じました。


すなわち、


  ◆ 森林や、畑が、鳥獣被害にあっている現実

  ◆ 被害を食い止める方策 (追いやり策・捕獲) 

  ◆ 捕獲の方法



大橋さんが考案した 「ワナ」 の実物を持参されて、数人が体験しました。


しかし、現状の捕獲の実態では、10年後には、更に1.5倍の被害が予想されるという。


鳥獣と、人間の共存は、永遠の課題ですが、防御と捕獲のバランスを取りながら、「共存共栄」 の世界を保ちたいものです。


鳥獣が、人間と会話ができれば理想的なのですが。