NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
9月15日号の「広報しまだ」 が、今月は早々と、昨日 (9月16日 金) に隣組回覧で届きました。
その35頁 染谷市長の、「市政羅針盤 財政破綻してから10年経った夕張市から学ぶこと」 を読みました。
市長は、先月夕張市を訪れて、行政破綻の惨めさと、再建の大変さを肌で感じたと報告しています。
民間企業では、経営不振に陥った工場や支店・支社は、普段だと年に2回くらいの事業報告が、毎日本社の監視下に置かれることになる。
誠に惨めで、何とか一日でも早く立ち直ろうと努力する。
夕張市も、行政破たんして国の監視下に置かれて、あらゆる行政サービスの縮小を迫られました。
若い市長と市民が歯を食いしばって頑張って、借金の1/3を漸く返したというが、縮小均衡に陥り、今のペースで借金を返済すると、市政は疲弊するばかりだという。
従って、過日、国と協議して、借金返済のペースを緩め、拡大均衡に少し方向転換したばかりです。
島田市の財政も苦しい上に、今、新市民病院や、市役所や市民会館の建て替えなど、資金がいる話ばかりです。
経済が持ち直しているので、人口減の中でも税収は何とか保っていますが、経済は不変ではなく、極めて不安定です。
染谷市長の口癖ですが、「財源のない提案は提案ではない!」
その通りだと思います。
民間企業では当たり前です。
今、市民も行政も、「行政サービス」 を縮小させることをタブーのように思っていますが、”市民でやれることはいっぱいある。”
現在は、お金 (税金) で、高サービスを買っているだけです。
島田市は、自治基本条例の制定手続きが進んでいますが、条例はともかく、市民・行政共に、「自分たちでできることは自分でやる」 という意識改革を並行して進めなければ、自治条例は絵にかいた餅になり、返って高コスト行政になりかねない。
染谷市長は最後に、「市民力が、島田市の未来を創ります。」 と結んでいますが、その通りで、市民のやる気が島田市の命運を握っています。