ルワンダで活躍する、ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (2月15日 土 am) は、「生活情報交換会 2月例会」 に参加しました。今日の出席者は43名と盛況でした。
生活情報交換会は、某企業をリタイヤ―したOB数人が平成22年4月に立ち上げた会で、良い話を聴いたり、知識や情報を交換したり、相互の交流をしながら健康維持を図ることを目的にしています。
今日の題材は、「ルワンダ大虐殺から4半世紀―障がい者への新たな挑戦」 と題して講師は、ムリンディ/ジャパン ワンラブ・プロジェクト代表 ルダシングワ真美さんと、夫のガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさん でした。
お二人は、人種や政治や宗教を乗り越え、お互いを尊重し、愛し合えば、全ては前向きに動いていくというワンラブ・プロジェクトのモットーから話し始め、3つの活動を紹介しました。
■ 障がい者に対する、義足・義手の無償提供
■ 職業訓練や雇用促進
■ 肉体的、精神的なリハビリテーション
次いで、ルワンダの現状紹介がなされました。
■ 日本からは、12,000km 人口1,200万人 赤道直下だが高度高く気温は20~30度で住みやすい。
■ 日本人が思い描く景観と違い、「千の丘の国」 と呼ばれて丘と山が多く森も湖もある自然豊かな国である。
■ 貴重なマウンテンゴリラ園。
■ まちはきれいで、いつも清掃しており治安も良い。
■ ルワンダ特産物(コーヒー・バナナ・豆類など)もかなりある。
■ 高層ビルも出現。
■ 通信も便利で、2000年以降はインターネットも普及。
次いで、過去の忌まわしい歴史、「ルワンダ大虐殺」の紹介が詳しくありました。
■ 最初はドイツから、第二次世界大戦後はベルギーの植民地になった。
■ ベルギーは、ルワンダ語を共通語としたルワンダ人を強制的に3つの民族に分け、対立を煽り、1994年の3ケ月の間に、100万人以上の人々が殺され、80万人の人々が障害を負ったとのこと。
■ 西洋人の間違った教育が原因であるが、フランスもベルギーも、カトリックも最後はみんな謝り、ルワンダ国民も同一民族の対立の愚かさに気付き、仕返しをしないことを約束し合って、平和を取り戻した。
■ 今では、「アフリカの軌跡」 と呼ばれるほど、目覚ましい発展を遂げているという。
■ 繁栄はしてきたが、しかし紛争のため手足を傷つけられた人、病気などで障害を負った人たちの生活は厳しいままであるという。
ワンラブ・プロジェクトは、首都 キガリ市に義肢製作所を開き、冒頭で話のあった3つの活動を続けているという。
そして、寄付だけに頼ることなく、ルワンダ政府から土地を譲り受けてゲストハウスを開き、レストランやお店の運営で収益を上げるなど自立の道を歩み始めているという。
また2000年のシドニーパラオリンピックへの選手派遣に尽力、次回大会にも選手を輩出すべく頑張っているという。
活動を始めて20年が過ぎたが、これからも頑張っていくので支援を頼みたいと、お二人は今日の講演を閉めました。
とにかく大変な仕事である。頑張ってもらいたい。