一億総デジタル化には道は遠い。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

デジタル庁が昨年9月1日(令和3年=2021年)に発足し、国や自治体や民間企業の仕事やサービスは大きく変わり始めました。

 

カギを握るのは、役所手続きの「3つの1(ワン)」の実現だという。

 

 1.デジタルファースト:一貫してオンラインで済ませる。

   書類の提出を全廃して、オンラインで完結させることが出発点。

 2.ワンスオンリー:一度出した情報は再提出を不要にする。

   住民票・銀行口座・本人確認等の写し添付の廃止が出発点。

 3.ワンストップサービス:民間のサービスを含めて一括で済む。

   家族の出生や死亡・引っ越し等の手続くが一回一ヶ所で済むことが出発点。

 

3つのワンの推進は、各種サービスの提供を行政から自動的に知らせて行動を促すプッシュ型に移行できる。

 

行政サービスを受けるのに申請を原則とする今の仕組みでは、知らない人は恩恵を受けられない。プッシュ型サービスは、デジタル行政の基本であり使命である。

 

デジタル化の進行で、私たちの生活はどう変わって来たのだろうか。

 

■ 印鑑を使う機会が大きく減ってきました。

■ 紙の申請書・予約に変わって、オンラインで処理ができるようになりました。

■ 紙による通知書・案内書・報告書が減り、オンラインで見れるようになりました。

■ 添付書類が減りました。

■ スマホによる送受信や決済が増えてきました。

■ 手書きの手紙が減りました。

■ 銀行に通う回数が減ってきました。

■ 固定電話の使用回数は激減しました。等々

 

しかし、デジタルに精通している人にとってはまだまだの感があり、デジタル化に追いついていない人にとっては全くチンプンカンプンで、この格差は実に大きい。

 

また、紙を廃止してデータへの移行は、ネットに背を向けている人の情報源を奪うばかりか、ネットに精通している人も、ネットを開けばいつでも見れる反面、多分一般情報量は相当減るのではないか。

 

日本はデジタル化が相当遅れているという。

 

ある調査で、行政手続き関連のネットサービスを使ったことがあるか?の問いに対して、「ある」が40.6%、「ない」が45.2%、「分からない」が14.1%

現実がある。

 

ネットに精通している人でも、オンライン処理に戸惑う場合が多く、精通していない人にとっては尚更である。

 

もっと楽にしてもらいたい。

 

誰ひとり取り残さない!、一億総デジタル化に進むにはまだまだ道は遠い。