NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
日本の国際会議 「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」 で6日安倍首相が海洋プラスチックごみの削減に向けた取り組みを主導する決意を表明しました。
6月のG20サミットでは、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにする数値目標を決めました。
プラスチックごみ (廃プラ) が国際的問題になっています。
日本の廃プラ総排出量は、903万トンと言われていますが、問題はその中身です。
■ 燃やして発電・暖房などに利用が、59%
■ ペレットなどの材料としてリサイクルが、23%
■ 化学原料としてリサイクル 4%
■ 埋立てなど 14%
日本は、焼却時に発生するエネルギーを発電などに使う「サーマルリサイクル」が6割を占めます。
OECDは、CO₂の排出を理由に、サーマルリサイクルは、リサイクルとして認めていません。
日本は、まだ一部の国からですが、削減対策が遅れていると言われています。
日本の課題は、
■ プラ排出量を減らすこと。
■ 再利用 (リサイクル) を増やすこと。
■ プラスチックに変る、自然環境で分解する生分解性プラスチックの開発
まだ一部ですが、これらの課題の解決に向けて企業が動き出しました。
問題は、私たち国民・県民・市民の意識改革です。
プラスチックごみを、普段の生活の中で、川や海に捨てる人は殆どいなくなりましたが、海に釣りに行ったり、車で旅行に行ったりすると、意識が変わってしまい、平気でプラスチックごみを捨てたり放置する。
海洋に漂うプラスチックごみは、時間と共に微細なマイクロごみに変り、それを魚が飲み込み、最後は人の口に戻ってくる。
ペットボトルやプラスチック容器・ビニール類は、絶対に捨てないことを改めて徹底しなければなりません。
プラスチックを賢く使い、なるべくプラスチックに頼らない社会づくりや暮らしづくりを目指していく必要もある。
子ども達の環境教育でも、繰り返し徹底しなければなりません。