NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
超大型台風19号の襲来で、各地の河川が決壊し、上水道施設が水に浸かったり、土砂崩れにより、各地の水道水が一週間以上ストップしました。
被災にあわれた住民の苦悩は計り知れない。
今回の台風と直接的な関係はないが、上水道事業は水道管の老朽化という大問題を抱えています。
早晩、水道管の取替えが必須の状況です。
我国の上水道事業の構造問題は3つと言われています。
■ 水道管理に携わる技術員の高齢化が進み、技術の継承ができていないこと。
■ 人口減少により、コストを負担する人が減っていくという問題。
■ 水道管の耐用年数が近づき、膨大な更新コストの負担を誰がするかという問題。
電力・ガスなどのインフラ事業と比べて、水道は経営の主体が自治体が多く、基盤が弱い。
自治体ゆえに、値上げを言い出しにくい。
島田市では、上水道事業は本会計とは切り離されて別会計管理がなされているので、問題を先送りする傾向にありました。
市民に意見を聞くこともためらわれた時期もあったが、市民の理解は早く的確で比較的スムーズに耐震化計画が纏められました。
水道だけは止まってほしくないという願望は非常に強い。
昨今起こっている、水害や地震で水道が止まる恐怖を目の当たりにしており、市民は更に危機感を強めているのではないか。
もっと早くやっても良かったのではないか。
とにかくスタートをしたので、これからはコストダウンや、技術革新、サービス向上など、市民の命を守る水を、しっかりと作って行って貰いたい。
大変な仕事であるが、水道に携わる方々の頑張りを期待したい。