NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」です。
新型コロナウイルス感染拡大で、自宅で新聞をじっくり読む機会が多いのか、それに応えて読み応えのある特集記事が多い。
日経新聞朝刊 3ページに、「コロナ時代の仕事論」というコラム記事で、一橋大教授 楠木健氏が、上・中・下の3回シリーズで、コロナで不自由な時代の仕事への向き合い方を説いています。
■ 一回目(上)では、新型コロナウイルスは、コントロールできないものの最たるものだ。コントロールできないものをコントロールしようとすると不幸が始まるという。
世の中はコントロールできるものばかりではない。コロナ騒動はこの当たり前な事を再認識し生き方を内省する好機だと言っています。
これを仕事に限って言えば、自己評価には意味がなく、「お客」の評価がすべて。お客をコントロールすることはできない。つまり仕事というものは、定義からして思い通りにならないものだという。
ときには、「川の流れに身をまかせ」、できれば目の前のお客をきっちりと満足させ期待以上の驚きを与えるという良い流れをつくることだという。
■ 2回目(中)は、仕事にはコントロールできることとできないことがある。何をどこまでコントロールできるかの見極めを的確にできることが大事。
仕事はお客に対する価値提供に他ならない。ところがお客ばかりはコントロールできない。
物事が自分の思い通りにうまくいくという期待をなるべく持たないようにする。思い通りになることがあったらそれは例外だ。
負け方がうまくなる。負け戦、ニヤリと笑って受け止める。これが本当のプロだという。事前に成功を前提とするからリスクを感じる。
■ 3回目(下)は、他人と比べない。
この10年ほどのフレーズに、「イラっとする」があるが、「大人の幼児化」だそうである。幼児性の中身は主に3つ、第一は、世の中は自分の思い通りになるという思い。第二は、個人の好き嫌いの問題を「良し悪し」にすり替えてわあわあ言う。第三は、他人のことに関心を持ちすぎる。
仕事のできる人ほど、他人と自分を比較しない。他人との差分で威張らない。いい時も悪い時も自らの仕事にキチット向き合う。それが大人というものだそうである。
当記事は、主に若者の仕事への向き合い方を説いたものだと受け止めましたが、市民活動の中でも、楽しくない・面白くない、と役員や他の会員のせいにしたがる会員がいて幅を利かす人がいるが、大人の幼児性の一つでもある。
そんな人の意見で、会の目指す方向を変更させられた会は悲劇である。
楽しさ、面白さとは何なのか。
楽しさ・面白さは他人から与えられるものではない。
楽しさ・面白さは、ご自分で、自ら努力してつくるものだということが分かっていない。
市民団体の活動(仕事)も、うまく運営していくのは実に難しい。