岐路に立っている、自治会活動

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

環境保全活動の地域への普及・浸透を求めて、自治会や地域市民団体活動の事務局入りをし、協働を模索しています。

 

入った限りは、環境問題に止まらず、地域問題には何でも取組んでいます。

 

高齢化、少子化は、いろいろな問題を露呈しています。

 

昨日(6月12日 金)、ある問題提起をした住民を訪問した際、以下のような指摘を受けました。

 

自治会執行部としては危惧を感じていた問題でもあります。

 

 ■ 今、家族構成は、両親と若夫婦と子供(孫)、若夫婦と子供、高齢夫婦の2人住まい、高齢者の一人住まい(男・女どちらか)など、凄い勢いで多様化しています。

 

 ■ 自治会は、家族構成にお構いなく、自治会費も同一金額で集金し、組長などいくつかの役割を連番制で選出しています。

 

 ■ 自主防災組織の消火係に、90歳のお婆さんが順番だからといって選ばれて、腰をかがめて出動して来ます。

 

 ■ 5人家族も、ひとり住まいも、自治会費は同一。

 

 ■ 誰も家族構成の変化や、その仕組みの矛盾に気付かず、不思議とも思わない。

 

運動会・グランドゴルフ・文化展・敬老会等々自治会行事はいっぱいあり、それぞれかなりの経費が掛かっていますが、参加者はリピーター化しつつ、出場者の選出には苦労しています。

 

自治会の役員にもなり手がない。

 

一方で、人が住む世の中にはなくてはならない、共生・助け合い、それを成すための「絆づくり」「仲間づくり」という貴重な教訓がある。

 

過去の良き風習や行事を捨てすぎると、住民の間には殺伐感が生まれ、いつしか隣の住民の事も知らない淋しい世の中となる。

 

大都市圏の自治会活動は、もう既に、自治会活動や組織の縮小、自治会費の減額などに動いて久しいという。

 

そこに行くと、田舎はまだ家族構成の変化や地域事情を引きずって、旧態依然の体勢で自治会活動が引き継がれて、今日に至っています。

 

大都市圏の姿は、田舎の先行指標となるが、やはりそこは調和だと思う。

 

そこに行く着く前に、地域住民は気が付き、知恵を出して、絆を失わないように、コロナ下で言われているように、「新しい生活様式の中にしっかり組み込む必要があると思います。

 

何でもかんでも、捨てれば良いというものではない。

 

それには、問題と課題を洗い出し、みんなで話し合いのスタートを切る必要を、昨日の巡回で強く感じました。