レジ袋の有料化がスタートして!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、設立当初(平成15年 2003年)から、ごみの問題には,

特に重きをおいて活動をして来ました。

 

 ■ レジ袋の有料化: もう10年前に、行政・市内食品スーパー8店舗と連携・協働してスタートを切り、今日に至っています。この時はコンビニ・ホームセンターは同調してくれませんでした。しまだ環境ひろばは、風呂敷講座やマイバックづくり教室なども精力的に開催し、マイバック持参率の向上に貢献しました。

 

 ■ 生ごみの堆肥化: 種々の方式にトライし、「腐葉土式」と「さんさんボックス式」の確立に漕ぎつけその普及に努めてきました。島田市が推薦している、生ごみを消してしまう「キエーロ」も応援しています。

 

 ■ 雑紙の分別による資源化: 環境展出展によるアピールや、市民環境教育(対象:一般市民・児童)を開催して実行を促してきました。

 

7月1日から、「レジ袋の有料化」が、全ての小売業を対象に全国一斉に始まりました。

 

当日の非公式店頭調査によると、有料でも袋を要求する人は、20%位、70%はマイバックを持参しているか、手やポケットにしまい込み、袋を辞退する客であったという。

 

初日としてはまずまずか。

 

政府が、25%以上動植物由来の成分で構成したレジ袋ならば、有料化の対象にはしないという緩和策を打ち出したので、これに甘んじた業者がいくつか出ていますが、全くナンセンスと言わざるを得ません。

 

多くの食品スーパーが既に何年も前に実施している中で、コンビニやホームセンターが頑なに有料化を拒んできた背景には、主に2つの理由があります。

 

 (1) マイバックの持参に馴染まない。(手ぶらで買い物・ついで買い)

 (2) 自分の店だけ単独ではできない。(お客様を取られてしまう。)

 

今回、例外規定を作ったことで、前記(2)の、全国一斉、みんなで実施する結束力を政府自らが乱すこととなる。

 

目的は、プラスチックごみの削減と、何と言っても世界的大問題の、「海洋を漂うマイクロプラスチックの削減」にあり、例外を許したことは目的の実現に反します。

 

折角スタートを切ったレジ袋有料化が、「25% 動植物由来のレジ袋」を採用して離脱する小売業が多数出てきたら、何のためのレジ袋の有料化か、分からなくなる。

 

さて、マイバックは不衛生だとか、マイバックに買い物を入れる人は、店の人かお客かなど新しい問題を指摘する人がおり、これを理由に、「レジ袋の有料化」を否定する人が出て来たようだが、本末転倒であると思う。

 

マイバックは小まめに洗濯し、マイバックに詰めるのはお客自らである。

 

手袋をつけた店員と、買ったお客の共同作業でも良く、仲良くやったら良い。

 

新しい生活様式もっと和やかに、買い物を楽しみたいものだ。

 

レジ袋有料化を阻害する問題ではない。

 

今回のレジ袋の有料化は、プラスチックごみ全体から見たら数%の話だが、みんなで協力し合って実現する所に価値があります。

 

プラスチックごみの削減は、まだ緒についたばかりです。

 

問題解決はこれからであり、レジ袋の有料化は、第一歩であることを忘れてはならない。