緩和と適応

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、もう17年前に、島田市の環境基本計画策定に際し、公募で集められた「市民環境百人会議」母体として結成された市民団体です。

 

環境基本計画に書いた、「望ましい環境像」の実現をするための市民の取組みを、市民の先頭に立って活動することを理念として掲げて発足しました。

 

あれからもう17年、過激な目標を掲げてあたかも抵抗集団のような活動をした会員もいましたが、もうそういう人は今は全部退会していません。

 

政治問題とは距離を置いています。

 

長い経験の中で、是々非々、連携・協働を呼びかけています。

 

どんなに良い主張をしても、良い活動をしてもそれに共鳴してくれる市民がいて、成果が無ければ意味がありません。

 

去る平成31年3月に施行された、「第二次島田市環境基本計画書 後期基本計画」には、冒頭の島田市長 染谷絹代のはじめにの挨拶には、「望ましい環境像の実現に向け、市民・事業者の皆様との、”連携・協働”により、積極的に進めてまいりたい」と述べています。

 

更に地球温暖化対策(5頁)は、「緩和」と「適応」だと強調しています。

 

 ■ 緩和温室効果ガス排出を抑制すること。

 ■ 適応:温暖化の影響が避けられない場合、その影響に対して自然や人間社会のあり方を調整していくこと。

 

その通りだと思う。ただ反対、反対ではなく、どう適応しながら温暖化ガスの排出量を減らして行くのが重要です。

 

そこに、連携・協働が効果的に働くのです。

 

今、新型コロナウイルスの感染拡大で、第一波は国の緊急事態宣言で国民が活動を自粛し収まりました。

 

経済の委縮から、国は国民の自主自律を期待しながら行動の緩和策打ち出しましたが、第二波を心配する事態になっています。

 

一部の国民が、政党が、緩和策は早すぎるとその責任を追及しています。

 

確かに、緩和策の打ち出し方に種々問題はありましたが、感染拡大の防止と経済再生は二者択一ではなく、「緩和と適応」だと思う。

 

大方の日本人は、問題を共有化し、自主自律して自粛し、第一波の抑え込みに成功しました。第二波もできないことはありません。

 

どんな場所でも、どんな活動をしていても、できる最善の防護策を講じることは日本人ならできる。

 

そう信じたい。

 

これからも、「連携・協働、緩和と適応」の精神をもって、活動して行きたいものだ。