全ての紙は分別・再資源化ができる!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

日本は殆どの資源を輸入に頼っています。

 

資源は、100%リサイクルできれば、輸入しなくとも自給できると言っている学者がいます。

 

リサイクルの結果、元の純粋な材質には戻らない資源も当然あります。

 

リサイクルを繰り返せば材質や量は落ちるわけですので、その分割り引いて見る必要はありますが、リサイクルが進めば自給率は確実に上がり、環境保全には貢献します。

 

例えば紙ですが、最近おむつの製造会社が、使ったおむつを回収し、汚物と紙を分離して、また新たな清潔なおむつを製造するリサイクルシステムを開発したと発表しました。

 

こういう技術が開発されれば、どんな紙でもまた新たな紙を作り出すことができる筈である。

 

なぜこんなことを書くかというと、国や自治体の努力と住民意識が浸透し、紙の大部分はリサイクルされていますが、一方で「燃えるごみ袋」に入れて焼却を余儀なくされている紙がまだ相当に多いという現実があります。

 

 ■ 今や、ダンボール・新聞紙・書籍・雑誌・広告などは全国どこに行っても当たり前のように分別されて資源化されています。「燃えるごみ袋」に入れて焼却している自治体はまずありません。

 

しかし、コピーされた資料・ハガキ・食品やお菓子の紙袋や箱、トイレットペーパーの芯など、いわゆる「雑紙」と言われている紙は自治体により大きな差が出ています。

 

 ■ 雑紙を徹底的に分別し資源化している自治体は「ごみの先進都市」と言えます。

 

 ■ 島田市は、分別して資源化することを奨励してはいますが、燃えるごみ袋に入れても制限はなくその判断を住民に任せています。

 

人は選択制にしたら、環境意識の強い人は別にして、面倒な分別による資源化は選びません。

 

要するに、ダンボールや新聞等は資源になることは徹底したが、「雑紙」は、資源になるという感覚が残念ながら薄れてしまっています。

 

また家庭には部屋ごとに「ごみ箱」を置いている家庭が多く、紙は、”細かく破くか、くしゃくしゃに丸めてごみ箱にポイ” それを燃えるごみ袋に移して焼却するというクセ・習慣がついてしまっています。

 

先述した、使用済おむつのリサイクル技術の確立などによって、分別方法は違えども、全ての紙はリサイクルが100%可能になれば紙の分別は一気に進みます。

 

紙を部分的に分別させたり、分別による資源化と焼却を住民の選択に任せたら、残念ながら人は楽な方(分別無しで燃えるごみ袋→焼却)を選び、島田市民もそれを選んでいます。

 

使用済のおむつなどのリサイクル技術の確立と共に、雑紙やごみ箱の紙くずの分別を徹底し、紙は捨てるものがない、紙は全て再資源化できる。

 

早くその仕組みを作りたいものです。