問題解決は、SDGsの理解から!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、環境改善を目的に立ち上がった市民活動団体です。

 

環境というジャンルの中で、専門知識を持って活動の企画力・実行力には富むが、活動範囲が広いためか、住民への浸透力は弱い。

 

従って、住民への浸透力の強い自治会や行政との連携や協働を目的に、自治会の3役入りをしたり、行政活動に積極的に参加してきました。

 

そんな中で、最近特に感じることは、住民が自治会や行政に頼り過ぎていること、逆に自治会や行政が住民に気を遣い過ぎていることです。

 

 ■ ある日の自治会役員会で、住民より、川ざらいは、なぜ住民がやらなければならないのか、市の仕事ではないか、との質問があった。

 ■ ある市民アンケートで災害時に避難した時、水はどうするかとの質問に、市から貰うという回答が半分ぐらいあった。

 ■ ある会合で、燃えるごみの中に資源ごみが混入していたら、市は引き取らないくらいの強い出方をしたらどうかと進言したが、そんなことをしたら住民からどんな苦情が出るかわからないとの回答。

 ■ やはりある会合で、乗ってもいないコミュニティバスを走らせていることが問題になった。

 

住民が行政に頼り過ぎ自立不足行政が住民に気を遣い過ぎ過剰サービスは、枚挙に暇がない。

 

自立不足を諌めたり、過剰サービスを廃止したりすることは、行政(市長)の役目だが、並大抵ではできない。

 

一旦スタートをした行政サービスを廃止することは非常に難しい。

 

これはどこかで、誰かがやらなければならない。

 

しかし、これをやるに当たっては、一つひとつの問題を解決する前に、今、地球に迫っている大問題(気候変動問題とか、貧困や飢餓問題とか)を、住民に理解してもらうことが必要です。

 

一つひとつの問題解決の前に、大前提があって始めて一つひとつの問題が解決していくと思うからです。

 

その大前提とは、「SDGs」です。

 

今、世界の国、自治体、企業、団体は、SDGs=持続可能な開発目標に注目し、これの実現に向けて動き出しました。

 

 ◆ SDGsとは、人間、地球の繁栄のため2030年までの行動計画として、17の目標169のターゲットから構成されています。

 ◆ 誰ひとり取り残さない(no one will be left behind)ことを誓っています。

 ◆ 背景には、地球がいよいよ限界に近づいているという危機感からです。

 

世界中の人が、日本人並みの生活を送ったとしたら、地球は2.9個分必要だと言われています。

 

行政に頼り過ぎの住民意識の改善や、過剰となったサービスの廃止は、住民のSDGsの理解と納得から始めなければなりません。

 

それこそ、一大運動化して、機会あるごとに、何回も何回も訴え普及させ、浸透させて始めて、一つひとつの問題(住民の自立や過剰サービスなど)が解決してゆくものと確信します。

 

急がば回れ

 

まだまだ、その努力が住民にも、市民団体にも、行政にも足りない。