SDGsに対する私たちの心得

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

2015年9月、国連加盟193カ国によって採択された「SDGs 持続可能な開発目標」は、世界の多くの国のテーゼとなりました。

 

それが自治体や企業を始め、今や自治会や個人まで波及し、あらゆる人の目標になってきました。

 

SDGsは、人間、地球および繁栄のための2030年までの行動計画として、17の目標169のターゲットから構成され「誰一人取り残さない」ことを誓っています。

 

環境分野でも、脱炭素に向けての大きな動きが始まっていますが、自治会や市民活動団体や個人による小さな行動が見直されています。

 

地元の自治会では、雑紙も資源だ! 

 

公会堂の玄関に、衛生委員会のある委員が、雑紙の実物を大きな模造紙に貼り付けて、雑紙の分別を訴ったえています。

 

公会堂を利用する町民はこれを見て、「こんなものも資源になるの?」トイレットペーパーの芯も分別すれば資源になることを始めて知って驚いた、と発言するなど、町民の行動の変化に結び付いています。

 

小さな行動が芽生えています。

 

 ◆ 昨年7月にスタートした「レジ袋の有料化」は、難しかったコンビニでも、レジ袋の辞退率は70%に達しており、マイバック持参が大きく普及してきました。

 ◆ 生ごみを自分で処理する人(家庭での堆肥化)が少しづつ増えています。

 ◆ マイボトルを持参する人が着実に増えています。

 ◆ 洗剤など詰替え容器を利用する人が確実に増えて来ました。

 ◆ 自家製の手づくり味噌を作る人も増えています。などなど。

 

小さな行動もバカにはできません。

 

先日、テレビで、レジ袋は廃プラスチックのたった2~3%で、そんなことをやっても効果はなくやめた方が良い、とある有名なコメンテーターが発言していましたが、とんでも無い誤解だ。

 

非常に残念な発言だ。

 

SDGsは、小さな一人ひとりの行動の改善を促しています。

 

大改革による大きな成果も重要ですが、小さな積み重ねによる成果こそ大事にすべきです。

 

地球の歴史を1カ月のカレンダーに置き直すと、現人類は、その最終日の最後の5分間に過ぎない。

 

この事実を謙虚に捉えることがSDGsの原点ではないだろうか、とある新聞のコラム記事を読み感動をしました。

 

このことは、SDGsに対する私たちの基本的な心得だと思う。

 

私たちは、今、地球2個分の生活をしています。

 

謙虚になって、小さな行動から始めるべきであると思います。