今日は「資源ごみ回収の日」だが・・・

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(12月17日 土)は、筆者の地区の「資源ごみの回収日」でした。

 

島田市では、「燃えるごみ」は週二回、「資源ごみ」は月二回の排出日が決められて、所定の場所に排出が義務付けられ、住民は各戸に配布された「ごみ収集カレンダー」に従って整然と実施しています。

 

「燃えるごみ」の排出場所は数戸単位に決められているので、住民の運搬距離は短く非常に便利ですが、「資源ごみ」はいくつかの隣組の集合体毎に決められているので、車での運搬を余儀なくされていますが、これ以上のサービスを要求することはできないと思う。

 

ごみの排出は筆者の日課の中に組み込み、今日も半月分溜まった「新聞・雑誌・雑紙」を排出しましたが、収集車が来るまでしばらく観察しました。

 

しかし排出場所に「新聞・雑誌・雑紙」を排出した人は他にいませんでした。

 

島田市では、「新聞・雑誌・雑紙・ダンボール類」は、行政回収の他に自治会・子供会・学校・老人会等による「集団回収制度」があり、行政回収の倍の奨励金を付けて奨励しています。

 

集団回収は、行政の手を煩わせることは無く、廃品回収会社と当該の会自治会・学校など)同志の契約になり、行政には回収量の結果が報告されて奨励金が支払われる仕組みになっています。

 

従って、この仕組みを知っている会は、行政回収に頼らずに積極的に「集団回収」に移行して、奨励金はその会の活動費に有効に使われています。

 

島田市で回収されている「新聞・雑誌・雑紙・ダンボール」の内、60%強が集団回収されていますが、この仕組みを知らないか、それとも裕福な自治会や学校は行政回収に頼っています。

 

集団回収は、当該の会と民間廃品回収業者との契約になり、当該の会の役員クラスの契約時の負担は増えますが、日頃は役員の手間が殆ど掛からないようになっています。

 

民間廃品回収業は競争条件下にあり、地域の役員に負担が掛からないように競争しています。

 

但し集団回収は、回収ボックスを設置する場所の確保は、当該の会が用意する必要があります。

 

お金に色はついていませんが、「行政回収」から上がった行政の利益(資源ごみの販売)は、「集団回収」をしている会の奨励金に回っていると思います。

 

集団回収をしている地域の回収率は非常に高いが、行政回収に依存している地域の回収率は異常に低いことが分かっています。

 

それはなぜだろうか?行政回収のネックは次の通り推察されます。

 

 ■ 回収回数が月2回と限られており、好きな時に出せない。住民は思ったら直ぐ排出したいのだ。

 ■ 雨降りは排出できないので、家の中に2回分溜まってしまう。

 ■ 最近、大通りの目立つ場所に、無料で、どんな時間でも、雨降りでも回収OKな民間の大きな回収BOXが置いてあり、非常に便利でいつも満杯状態だ。

 ■ 更に、最近は隣組を軽トラで隈なく回って、玄関先に出して置けば回収してくれる民間業者がいて、それを利用する住民が非常に増えて来た。

 

集団回収は、民間回収業者と当該の会との契約で、いつでも、雨降りでも回収可能なように契約することができます。

 

筆者が所属している静岡市「生活情報交換会」の会員の中には、自治会の役員をしている人が何人もいますが、その殆どがやはり自治会による集団回収を行っており、自治会の貴重な収入源になっているようだ。

 

島田市も、「新聞・雑誌・雑紙・ダンボール」の回収量を上げるため、集団回収制度の利用率をもっと上げる算段を打つ必要があると思う。

 

奨励金の財源を何処に求めるかの問題はあるが、回収量が上がれば別の知恵が出て来るのではないかと思う。

 

今日の資源ごみの排出状況を観察していて、「新聞・雑誌・雑紙・ダンボール」等資源ごみの回収には、まだまだ工夫の余地がいっぱいあることを痛感しました。