令和2年9月「島田市議会定例会」を傍聴

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(9月9日 水 pm)は、久方ぶりに、「令和2年9月島田市議会定例会」の2名の議員の一般質問を傍聴しました。

 

今9月例会は、8日・9日・10日の3日間で、12人の議員が一般質問をします。

 

■ I 議員の質問は、環境施策とデジタル行政の2項目でした。

 

 ◆ 島田市の燃えるごみが減っていない。近隣3市(藤枝市焼津市掛川市)と比べて一人当たりのごみの排出量が1.3倍、全国一人当たりごみの排出ランキングで、掛川市が第2位、藤枝市が第4位、島田市は100位以下であることを追求しました。

 

 ◇ これに対して市長は燃えるごみが減らずに高止まりしている。昨年策定した「一般廃棄物処理基本計画」に基づいて削減活動を行っている。

 ◇ 担当部長は、島田市は溶融炉でごみを選ばずに焼却しているのでどうしても燃えるごみは増える。しかし市民の評価は高い。ごみの増加の要因は、雑紙の分別と生ごみの水切りが進まないことであるが、市民への啓蒙を更に進めたいと回答しました。

 

近隣3市と比べてごみの量が1.3倍、ランキングは比べ物にならないくらい低い、と急所はついているが、議論が発展せず誠に残念!

 

ごみが減らない要因は、溶融炉で何でも燃やすことができる市民の甘え(雑紙の分別や生ごみの堆肥化や水切りが進まない等)その通りであるが、財政難の中で経費だけがうなぎ上りに増え、今や市民への啓蒙の時はもうとっくに過ぎている。

 

ごみの減量対策を、具体的にどうやるかであって、市民を巻き込んでできる方策を考え実行することである。

 

議論が発展しない。

 

ごみ出しは市民が毎日やっていることであり、どうしてできないのか、どうしたらできるのか、藤枝市焼津市掛川市ができてなぜ島田市の住民はできないのか、市民に知恵を出させることから始めなければならない。

 

 I 議員は、燃えるごみ袋代が、30ℓ20枚で吉田町は400円、掛川市は440円、島田市は134円、他の市の住民が島田市のごみ集積場に捨てに来ていないか?、調査を要求していました。

 

燃えるごみ袋の単価は市によって異なるが、島田市は販売会社の販売価格に一切手数料を加算していないので一円のお金も市には入っていない。

燃えるごみ処理を有料化している市は、販売会社の販売価格に市の経費を乗せて回収する方法を取っているが、考え方や価格は市によって全く異なる。

北海道や東京は、ごみ袋45ℓ換算で1枚100円以上の高額で、明らかにごみを排出する人から処理経費を、ごみ袋に乗っけて回収しています。

 

ごみ袋の有料化は、ごみの排出削減には極めて有効に働きますので、ここに焦点を絞って議論を発展させる必要があります。

 

■ M 議員の質問は、リニアに対する市長の姿勢と、川越遺跡に関わる事業の2項目でした。

 

6月26日の静岡県川勝知事とJR東海金子社長のトップ会談を受けて、島田市染谷市長が記者会見で、「核心をついた議論にならなかった」「科学的・技術的議論にならず環境保護協定の手続き論のようなかみ合わない話になってしまった」などと話したことに対して、市は科学的・技術的議論に関わって行くのかを質問しました。

 

 ◇ 市長は、リニア工事に伴う水問題も、南アルプスの生態系や環境問題も具体的に何が心配でどんな課題があるのか、それらについて解決策はあるのか、そういうことを具体的に話合い、解決への道筋を変わり易く示す必要がある。

国や県の有識者会議(傍聴)に参画して見極めたい。

 ◇ これに対して、M 議員は、市長の発言は憶測を呼び影響が大きい。自らが科学的・技術的論議に参画するような解釈も受けるので、慎重な判断をすべきだったと本件を締めくくりました。

 

市長発言に対する意見はいろいろあるが、問題の本筋に引っ張っり込んだ価値はあったと考えます。

 

昨日の議会傍聴は、3日間の定例会の半日だけで断片的な傍聴でしたが、ごみ問題、リニア問題、デジタル化問題・遺跡の整備など、有意義な半日でした。