用水路の水の汚れは消火訓練さえ阻む。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市の消防組織は、次の3つで構成されています。

 

 ■ 静岡市と広域連携し、「静岡市消防局島田消防署」が島田市の消防本部です。

 ■ 「島田市消防団」:4方面16分団39部で約800人余の市民がボランティアで参加し、火の用心の予防活動や防災訓練、いざという時の消火・災害出動しています。

 ■ 自治会の自主防災会:各自治会の中に各係が配置され、防災訓練・予防活動に務めています。

 

島田市中溝町自主防災会では、5つの係の中に、消火係を配して年2~3回5台の消火ポンプを繰り出して、ポンプの立ち上げと放水訓練を真剣に行っています。

 

島田市大井川の最下流域にある「川口発電所を基点に神座分水工から幹線用水路を経て、網の目のごとく用水路が張り巡らされて市内を流れています。

 

島田市は、この水も消火活動に使っています。

 

中溝町自主防災会の消火係は、この用水路の水を使って消火訓練を行っています。

 

しかし最近の用水路には、泥がいっぱい付いた藻が溜まり訓練になりません。

 

島田市の用水路には、一部の生活用水も流れ込みますし、また農業用水にも使われ用水路~田んぼ、田んぼから用水路に流れ込みますので田んぼの土もかなり用水路に流れ、ヘドロの原因にもなります。

 

今年4月、この時期の島田市の風物詩「市内一斉カワザライ」が、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、一年分のヘドロが用水路に溜まっていることが原因と思われます。

 

大井川の本流に流れている水は10%で、残りの90%は用水路を流れており、笑い話のような事実です。

 

この90%の水は、15カ所ほどの発電所とダムを経由するトンネル内を流れていますので自然浄化することもありません。

 

上流域の地層とも関連しますが、ダムに溜まった泥と混ざって、用水路の水は白濁化し、市内の用水路もそのまま濁って流れ下って行きます。

 

白濁化=笹にごりと言われています。

 

笹を裏返すと、白色とみどり色が混ざった色が、笹の裏の色と似ていることからづっと昔から「笹にごり」と言われてきました。

 

最近の島田市の用水路には、泥と混ざった藻と、笹にごりの水が流れて消火訓練にも事欠く状態になっています。

 

コロナ禍、来4月の「市内一斉カワザライ」を実施すべく、今から対応策を決めて置く必要があります。

 

2年連続の先送りはないと思える。