NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今朝の日経新聞、一面記事を見て非常に驚きました。
再エネ「50~60%」政府検討 50年、海外水準を目安に、の見出しが目に飛び込んできました。
※ 再エネとは: 太陽光・風力・小水力・地熱。バイオなど自然エネルギーをさし、現在の日本の再エネ比率(電源比率)は18%(大規模ダムによる水力発電8%を含む)である。
昨日のブログに、「小泉環境大臣 再エネ40%に言及」と、感想記事を投稿したばかりです。
日本の電源構成に占める再エネ比率の現時点の目標は、20~22%です。
これを40%に高めるだけでも大変で、小泉環境相は遠慮気味に40%に言及しましたが、50~60%の数値が政府筋(所管は経産省)から出て来たことは驚きだ。
近々まとめる予定の「実行計画」に、参考値として明記する予定とのこと。
欧州各国はすでに再エネ比率は40%に近い高水準に達し、英国は65%に挑戦しようとしています。
欧州各国を始め、日本が、「温暖化ガス排出を2050年までに実質ゼロ」を宣言していますが、これを達成するためには諸々の高いハードルを越える必要があり、その中で最も重要な与件が「再エネの創出の拡大」です。
政府は、「太陽光発電」と「洋上風力発電」に期待しているようですが、日本は全土の中で60数パーセントは山林で占め、そこを基点に中下流域には「農業用水」や「地下水」が流れています。
用水路のうち幹線には、止まったことがない豊富な水が滔々と流れ下っています。
島田市は、大井川の本流が用水路を流れていますので、「小水力発電」の宝庫です。
小水力発電の邪魔をしているのが、「用水路の水利権」です。
再エネ比率50~60%の実現には、「小水力発電」の復活も絶対に必要です。
用水路の水を小水力発電に使っても水は一滴も減りません。
「静岡県農業水利施設を活用した小水力等利用推進協議会」の復活を強く切望します。
しまだ環境ひろばは、同協議会の正会員でしたし、「島田市小水力発電合同検討会」の発起人でもありました。
是非とも、大井川土地改良区・地元発電機メーカ・市民グループ・行政を結集して検討会の再開をしたいものです。