市民活動団体(ボランティア)の活動方式
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
しまだ環境ひろばは、島田市が「環境基本計画」の策定のため集めた「市民環境百人会議」を母体として結成したボランティア団体です。
環境基本計画の策定という使命を終えて、自ら書いた市民の取組みを市民の先頭に立って実行しようと、数十名の会員が環境5分野(水とみどり・ごみ・エネルギー・食生活・環境教育)にそれぞれ分かれて分科会を構成し活動が開始されました。
月一回、5つの分野のリーダクラスが集まって連絡会が開かれましたが、分科会が違えば別世界で、分科会同士の交流はあまりありませんでした。
筆者は、水とみどり分科会に所属していましたので、他の分科会のことは知りませんが、水とみどり分科会は山仕事(放置竹林整備・森づくり)が大半でした。
当時は会員も20人位おり、一斉作業日を決めて出動、外の仕事ですから雨天は中止。
雨が続けば作業は捗らない。
農作物を収穫し市民に斡旋をする、「市民の集い」などの役員の杞憂と責任は想像以上だ。
前に、市民ボランティア団体は、無責任団体だと書きました。
■ ボランティア=無報酬・個人都合優先
環境塾の開催・環境展への出展・収穫物の斡旋などなど、納期(期限)と品質(出来映え)が要求される活動に支障が出始めました。
いくらボランティア団体と言えども、納期と品質確保は絶対条件ですから欠かすことはできません。
納期と品質を確保できないボランティア団体はいてはいけないのです。
不足する部分は、役員クラスが穴埋めをするわけです。
この10年、いろいろと活動方式を模索してきました。
■ 集団活動制= 出動日を決めて一斉に出動する。
■ グループ制= 会員をグループ分けし、区割りした場所・納期・品質に責任を持って成し遂げる。
■ 主担当制= 場所・納期・品質を個人に任せる。他の会員は主担当の出動要請によって出動する。
最終的に行きついたのが、「主担当制」であり、各活動現場や事業はまずまず維持管理されています。
集団活動制は、最も無責任体制になり易く、グループ制も同じ傾向が出て、結局現在は主担当制に落ち着いています。
人間、責任を持たされればやる。
ただ、主担当制の欠点もある。
■ 口出し無用的な雰囲気になる。
■ 他の会員から不満も出易く、間に溝ができやすい。
ここは、代表や事務局の出番だ!
これからも、会員に目を配り、会員の参加意識を高めながら運営して行きたいものだ。