沖縄より北海道の方が気温が高い現実に驚き!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

連日のように、日本全土で猛暑が続いています。

 

今日の各地の気温は次のとおり。

 

         最高気温     最低気温  (単位:度)

 ■ 札幌     31       24

 ■ 東京     35       26

 ■ 大阪     36       26

 ■ 那覇     29       26

 

札幌と那覇を比べると、この数日の最高気温は、何と札幌の方が那覇より2~4度高いという結果が出ています。

 

45年前(1976年 8月3日)の札幌と那覇の最高・最低気温

 

         最高気温      最低気温  (単位:度)

 ■ 札幌    28.3      15.9

 ■ 那覇    29.6      24.4 

 

45年前と現在の気温を比べてみると、那覇余り変化がないのに札幌の気温上昇が著しく高い。

 

また、45年前も両市の夏の最高気温は似通っていましたが、最低気温は9度くらいの差があり、札幌の最低気温の上昇が著しい。

 

筆者は、45年前の若い頃、エアコンの開発・営業を担当していましたが、北海道と沖縄はエアコンの売れ筋機に共通点がありました。

 

沖縄は、冬でも冷房をすることがあるくらいで、売れ筋機は、冷房専用機が主流で、冷暖兼用のヒートポンプという機種は殆ど売れませんでした。沖縄は冬の暖房はいらないということです。

 

一方、北海道の夏は結構暑く、冷房専用機は良く売れましたが、冷暖兼用機のヒートポンプという機種は、立上りの温度が低く、また暖房能力も弱く、北海道の厳しい冬の暖房には役に立たず殆ど売れませんでした。

 

しかし、最近の気温の変化と、ヒートポンプという機種の合理性(熱交換で燃料費が安い)及び暖房性能のアップにより、北海道でもヒートポンプは売れ出したという話を聞いています。

 

2つの地域は、北端と南端と遠く離れ、気温も全く異なるのに、エアコンは何故か同じ機種が売れ筋機という、エアコンの全国販売を経験した人しか知らない、事情があったことを、最近の気温変化で思い出しました。

 

いずれにしても、寒い印象のある北海道がここまで高温化し、亜熱帯化していることは本当に地球温暖化が、ものすごい勢いで進んでいることを改めて感じます。

 

この傾向は主に北半球で進んでいるわけですが、温暖化防止に真剣に取り組み出した国とそうでない国、危機に気が付き日常の改善に取り組み出した国民とそうでない国民様々ですが、国も国民も、もう他人ごとではありません。

 

今、一番大事なことは、「自分ごと」にすることで、国民すべてが当事者意識を持つことです。

 

市民団体も、行政も、これからの大事な仕事は、全ての国民(市民)を、「自分ごと」に意識改革をさせることです。

 

広報でただPRするだけではダメで、要は具体的に暮らしを変革していく提案と実行をすることです。