「生ごみの自家堆肥化」は、やればできる!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
一週間に2回、生ごみの自家処理が筆者の役目になって、もう10年も続けています。
10年も続いているのは、
■ 決して無理をしない事です。
極く少ないですが、食べ残しや動物性のごみは無理をせずに、燃えるごみ袋に入れて市のごみ収集車に依存します。市の焼却センターは永遠に続きます。
■ 生ごみの自家処理には、臭いと虫は付き物です。
それを前提で対策を考えることです。
初心者は臭いと虫で驚いてすぐ挫折しますが、基本を忠実に守れば少なくはなります。
方法は、大変簡単です。
しまだ環境ひろばのHさんが考案した「腐葉土式生ごみ堆肥化法」です。
■ 用意するもの: バケツ2個・小型シャベル・計量カップ・丈夫な布袋4~6枚
■ 基材づくり: 腐葉土(ホームセンターで購入)・米ぬか・使用済食用油
■ 方法:
① 生ごみの量と同じ量の腐葉土を2つのバケツに2等分していれる。
② 米ぬかをおわん一杯づつくらい入れる。
③ 使用済食用油を、大さじ一杯づつ入れる。
④ バケツの中で良く混ぜる。2つのバケツを交互に合流させて混ぜても良い。
⑤ 混ぜ終わったら布袋に入れて口を閉じ、連番札を付けて大きめのスチロールの箱の中に転がして置くだけで完了。布袋は使い廻しする。布袋の中には虫は湧きません。一ヶ月経った袋は中身(堆肥)を大きめのスチロール箱に移し保管し、順次堆肥として使って行く。一ヶ月で良質な堆肥ができます。
⑥ 作業時間は5分です。
前述したように、生ごみの自家処理は、臭いと虫は付き物ですので遭遇しても挫折しないことだ。湧いたら殺虫剤を使うか、ビニールの袋に閉じ込めるかすれば良い。
堆肥は、市民農園で有効に使っています。
先ずはやって見ることだ。
藤枝市や焼津市は、市が生ごみを分別回収し、集中方式の生ごみ工場で堆肥化を始めて徐々に対象の家庭を拡大しています。
島田市は、市民に「家庭用生ごみ処理器」で自家処理を推奨していますが、なかなか市民に普及しません。
しまだ環境ひろばでは、これまで生ごみ処理の先端都市の視察や研究、種々の自家処理へのトライを繰り返してきました。
集中処理工場の過酷な環境を見るにつけ、生ごみ処理は量の少ない家庭内で自家処理をするのが最善だとの結論に達しています。
島田市の「家庭内自家処理」の推奨は正しいと考えていますが、市民への普及をどうするかです。
市民の1/3くらいがトライすれば、焼却センター(溶融炉)の維持管理方式も大きく変わるでしょう。
そのためには、これまでの生ごみ処理器使用家庭の状況調査と、それに基づく抜本的対策を立てることだ。
要は挫折している家庭の徹底分析と対策だ。
菜園や畑を持っている家庭、ベランダ菜園家庭、環境意識の高い家庭から、生ごみの自家処理を徹底的にやって見る事だと思う。
筆者のような者がやれているのだから、やる気があれば誰でもできる!