生ごみの自家堆肥化「腐葉土式」快調!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

筆者は毎週2回、自宅から出る野菜ごみを「自家堆肥化」しています。

 

これまでいろいろな方式で自家堆肥化を試みてきましたが、しまだ環境ひろばの会員 Hさんが考案した、腐葉土生ごみ堆肥化法」が一般市民に一番向いていると自信を持ち、もうかれこれ5年も続けています。

 

腐葉土生ごみ堆肥化法>

 

 ■ 用意する道具は: 生野菜を溜めておくバケツ1個(蓋つき・水切り二重底)

            ポリバケツ(普通のバケツ)2個・小型シャベル1個

            丈夫な化繊の袋(堆肥保存用)8枚

 ■ 材料: 腐葉土 20ℓ(資材センターで購入 1袋198円)=2週間位持つ

       米ぬか(暇な時に農協でただでもらってくる)

       使用済み食用油(ペットボトルに保存しておく)

 ■ 生野菜を溜めておくバケツに3~4日分溜まったら堆肥づくりを始める。

 

 (1)生野菜ごみと大体同じ量の腐葉土を2つに分けて2つのポリバケツに入れる。

 (2)米ぬかを茶碗一杯位づつ、2つのポリバケツに入れる。

 (3)使用済み食用油を、2つのポリバケツに大さじ一杯づつ入れる。

 (4)2つのポリバケツ共に、腐葉土・米ぬか・食用油を良く混ぜる。

 (5)生野菜バケツの中の野菜くずを、2等分して2つのポリバケツに入れ、

    すべてを良く混ぜる。

 (6)混ぜ終わったら、袋に詰めて、口を丈夫な紐で括って出来上がり。

    袋の中は、2~3日発酵して60度位の温度になります。

 (7)詰め終わった袋は、密閉できる箱(スチロール箱)に1ヶ月位保存する。箱の中には常時8個位溜まる。4個位入れることができる箱2つでも良い。

 (8)一ヶ月くらいで上質の堆肥ができるので、何でも良いから堆肥箱に移し堆肥として使って行く。袋はエンドレスで使い廻しする。

 (9)袋の中は虫も湧かないし、臭いも殆どない。袋の外に虫がつく時があるが害はない。

 (10)筆者は、魚や肉などの生ごみは、市のごみ回収車に依存しています。生ごみの中に魚や肉の食べ残しを混ぜて堆肥の肥料分を上げることは良いのですが、虫や臭いの原因となり、一般市民向けにはハードルとなります。今は無理をしないで検討課題としています。

 

以上の順序で堆肥化を進めれば、上質な堆肥が出来上がります。

 

ベランダ等でのプランター栽培には十分な「生野菜で作った堆肥」ができます。

 

しまだ環境ひろばは、環境の5分野(① 自然環境維持 ② ごみの減量 ③ 地球温暖化防止 ④ 食文化の維持改善 ⑤ 市民環境教育)の保全を目的に、設立以来もう17年間も市民活動を展開してきました。

 

生ごみの堆肥化」は、一丁目一番地の活動として懸命に取り組んできました。

 

今、島田市は、「キエーロ」という、黒土に生ごみを混ぜれば生ごみが消えてしまうという箱を市民に普及中ですが、しまだ環境ひろばは、腐葉土生ごみ堆肥化」を市民に普及させたいと考えています。

 

市民の中には、ごみを消すのではなく、家庭菜園用の「堆肥」を欲しい人もいっぱいいます。

 

生ごみを消してしまう「キエーロ方式」、生ごみを堆肥化して家庭菜園に使う方式の2つを市民に普及させ、2つの方法で「ごみの減量」に貢献できれば最高です。

 

ごみを市民から大量に集めて、焼却センターで石炭を使って焼くか、家庭にある少量の生ごみの内に自家堆肥化するか。

 

後者の方が、地球にやさしいことは明白!

 

腐葉土式堆肥化法」は今日も快調です。

 

何としても、生ごみの自家堆肥化策を市民に普及させたいものです。

 

 

これからも頑張って行こう!