NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日は「可燃ごみの減量に楽しく取り組みたい」と題して次のようなことを書き、今日はその続きを約束しました。
■ 可燃ごみの減量は、「燃えるごみ袋に本来入れてはいけない資源」や、「工夫すれば資源となるもの」を分別することである。(当たり前のこと)
■ 従って分別の要領は「ごみの種類別」に異なる。
■ 去る5月21日の「島田市市議会報告会」にて、可燃ごみの種類別組成率が公表され、筆者の知識や世の中の常識的組成率とかなり違うことを指摘、もしこれが正解ならば島田市の可燃ごみは減量の余地がたくさんあると書きましたが、公表された組成率は、生ごみから水分(70~80%)を除いた数値だそうです。
生ごみの表面に付着している水分や、中身に含んでいる水分をどう除去するかが一番の課題になっていますので、水分を除去した架空の組成率で対策を考えることはできません。
燃えるごみ袋に入っている生ごみは、水分を含んだごみであるので、実態組成率で対策を考えたい。
■ 生ごみから水分を除いた組成率 ■ 生ごみの水分を含んだ組成率
(世の中の常識的組成率)
◆ 生ごみ 22% 40%
◆ 紙・布 37 25
◆ 廃プラ 21 15
◆ 草・木 14 15
◆ その他 6 5
計 100 100
さてここからが今日の本題です。
■ 紙・布は、汚れたもの以外は、市民がちょっと注意すれば全て資源化できるものです。
■ 廃プラは、市が資源ごみに指定し回収すれば大概の廃プラは分別可能です。現在市は、焼却センター(溶融炉)のコークス・石油の補燃材として使うため燃えるごみ扱いをし、市民が燃えるごみ袋に入れるのを黙認しています。
■ 草・木類は、畑や菜園を持っている人に、自家処分法を教えれば分別可能です。
■ 生ごみは、「調理くず」と「食べ残し」で、それぞれ対応法が異なります。
◆ 調理くずは、先ずは表面に水を付けないい調理法に変えることです。次いで中身の水分は、網に入れて物干し竿に1~2日吊るして置くだけで約50%の水分が抜けます。
◆ 食べ残しは、余分に作らない、最後まで使う、食べ残さないなど食生活の改善を徹底すればかなり減量できる。
「明らかな資源」や「工夫すれば資源になりそうなもの」が、燃えるごみ袋に混入してしまう理由は、暮らしの中ですっかり習慣化してしまったクセによるところが多い。
もう一つは、「思い違い」、「思い過ごし」により、分別処理を敬遠しているケースである。
「習慣化したクセ」「思い違い」を一番知っているのは、毎日調理をしたり掃除をしている人で、ただ気が付いていないだけなのです。
この2つをクリヤー(目覚めること)できれば、可燃ごみの減量は飛躍的に進みます。
次回以降、可燃ごみの種類別対処法を投稿して行きます。