「腐葉土式生ごみの堆肥化法」を伝授

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(8月20日 金 am)、地元自治会役員会でご一緒し、学校の先輩でもあるSさんの訪問を受けました。

 

訪問の目的は、筆者が実践している生ごみの自家処理」について教わりたいとのことである。

 

「キエーロ」という生ごみ処理法の情報収集のため、市の環境課・衛生係を訪問し、処理方法(準備する用具・基材・要領など)を教わってきたが、筆者がトライしている腐葉土生ごみの堆肥化法」も知りたく、寄らしてもらったとのこと。

 

 ※ 「キエーロ式生ごみの自家処理」とは、特別仕様の木箱の中に黒土を数十cm敷き詰め、生ごみを黒土に埋め込む場所を順次づらしながら埋めて行き、埋めた生ごみは順次消えて行く。基本通りやれば黒土は増えないで、永遠に使えるという優れもの。

 

島田市では「キエーロ式生ごみの自家処理」を推奨し、半額の補助金を付けて市民に普及を促進しているが中々普及しない。

 

しまだ環境ひろばでは、かれこれ15年も「生ごみの自家処理」に取組んできましたが、普及拡大はやさしいものではありません。

 

いろいろな「生ごみ自家処理法」が開発され、普及拡大策を打ってきましたが、うまく行きません。

 

生ごみの自家処理」は、誰でも簡単にできるものではないのに、あたかも簡単にできるとふれ込み、実際やってみるとうまく行かず挫折する。この繰り返しで失敗を重ねて来ました。

 

しまだ環境ひろばでは、5つの生ごみ自家処理法の実験を3ケ月間をかけて実践し次の結論を出し公表しました。

 

(1)「生ごみ自家処理」は、どんな方法でも、臭いと虫は付き物であるという認識が必要だということ。臭いや虫が嫌いな人、敬遠する人は自家処理は無理である。

(2)臭いや虫が我慢できない人は、自家処理は不向きであり、野菜の水切りに専念してもらう。野菜の水切りだけでも本気でやってもらえれば大貢献である。

(3)「生ごみの自家処理」は、畑や菜園やプランター栽培など、常に土や肥料に馴染じんでいる市民を中心に普及拡大を図ることが肝心である。

(4)市民がトライしている、「生ごみの自家処理法」を確立し、それぞれ補助金を付けて、特長に応じて市民に好きな方法を選ばせ普及拡大を図る。

(5)失敗した市民宅に直ぐ駆けつけて、指導・取替を図るタスクホース部隊を設置し、市民の挫折を防ぐ。

 

今日は、Sさんにしまだ環境ひろばが開発し、筆者も実践し成功している、腐葉土生ごみ自家処理法」を伝授しました。

 

Sさんは自家菜園を持っており、堆肥の欲しいSさんには最適な方法であり、成功するまで見守って行きたい。

 

筆者宅には、Sさんのように堆肥を欲しい市民が年に1~2名訪ねて来るが、都度手法(用意する用具・基材・方法)を伝授しています。

 

島田市は、これまで「電気式生ごみ処理器」「キエーロ」補助金を付けて普及を支援して来ましたが、追跡調査を行って現在の状況把握と、今後の普及方法の改善を図るべきと思う。

 

市民に生ごみを分別させ、市が回収して集中方式生ごみの堆肥化をしている自治体もあるが、島田市のように市民の自宅にある少量の生ごみを自家処理してもらう方法をしまだ環境ひろばは支持します。

 

議会も燃えるごみの減量に乗り出しました。

 

全ての市民(一般市民・市民環境活動グループ・事業者・行政)の総力を結集して燃えるごみの減量を図りたいものだ。