NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
一昨日、昨日と、「家庭ごみの減量」について記述してきましたが、今日は(NO.3)その続きです。
■ 一昨日のブログは、筆者宅(しまだ環境ひろば)の自家生ごみ堆肥化法「腐葉土式」を紹介しました。まずまずの堆肥ができています。
■ 昨日のブログは、ごみの減量はごみの種類別に全く異なるので、ごみの種類を整理し、生ごみの自家堆肥化から書き始めました。
他の市町と比べてごみの量が多いとか、経費が高いとか、危機を訴え環境意識を啓蒙する時代はとうに過ぎ、具体的に実行の時代です。
普通の市民のくらしの中で染みついてしまった悪いクセ(習慣)を、ごみの種類別に新しい良いクセ(習慣)に直して行かない限りごみは減らないし、市民がその気にならなければ山は動かない。
そのためには、市民がごみの種類別に、実態と原因を検討し、市民が計画を決め、市民が実行し、市民が評価する具体的な仕組みを作ることだ。
ごみの種類は大別して5つ位に分かれるので、市民数人づつ総勢40人を公募してワーキンググループを結成、その中に行政の若手職員1名づつと、長年ごみ減量活動をやって来た市民グループ1名づつが入り、2~3ケ月で結論を出したい。
公募で集める市民は、実行段階では市民の先頭に立って行動をする人で、簡単には集まらないだろう。
もうやることは出尽くしているので、原点に帰って掘り起しをする。
一番重要なことは、ごみを作らないことだが、どうしても出てしまったごみを減量するには、「分別=資源化=お金に換える」に尽きるのだ。その他の方法は無い。
近隣の市町村と比べて一人当たりのごみの排出量が多いということは、市民が「楽チン」を謳歌しているということだ。
ごみの減量は、ごみの種類別にその行動が違うので順次論じて行きますが、先ずは「生ごみ」から入っています。
「生ごみ」は、「自家堆肥化・飼料化」を目指す家庭と、市のごみ収集車に依存する家庭とは全く行動が異なるので、昨日から「自家堆肥化処理方法」に入っています。
※ 自家飼料化は、分別方法が違うので今回の記述から割愛をします。
市民に生ごみの分別をお願いし、市が専用収集車で回収し、市の処理工場に持ち込んで堆肥化している自治体がありますが、近代工場とは言え袋から生ごみを取り出す工程などは手作業で環境は悪い。
島田市は、家庭にある間の少量の生ごみの間に自家処理をしてもらおうと、「ごみの処理器」に助成金を付けて普及を促進してきました。
筆者(しまだ環境ひろば)は、市民の環境意識の向上のためには、島田市方式はベターでありこれに賛同し、これまで「生ごみの自家堆肥化勉強会」を何回も何回も開催してきましたが、残念ながら大きな潮流にはなりませんでした。
※ 原因は、市民・市民グループ・行政が一枚岩になれなかったことで、これについては別途詳述します。
さて、昨日の続きの「生ごみの自家堆肥化」ですが、これまでは市は不特定希望者を対象に、補助金を付けて普及を試みて来ましたが、対象者を次の分類で限定を提案したい。
(1)農地(畑・田んぼ)を持つ農家
(2)畑や菜園(市民農園・庭で野菜を栽培)を持つ家庭
(3)ベランダで野菜栽培を行っている家庭
(4)自家堆肥化に興味があり実践を希望する家庭
先ずは、この人たちで普及にトライしてみるということだ。
あくまで推定ですが、これまで助成金を貰って生ごみ処理器を買った人が、どれくらい継続しているだろうか、疑問がある。 (※ 追跡調査も必要)
筆者宅(しまだ環境ひろば)では、もう十年余自家堆肥化を実践していますが、そんなに楽ではないし、現在でも生ごみを入れた麻袋の外には虫が湧くことは日常茶飯事であるし、虫の嫌いな人は我慢ができないだろう。(幸い、袋の中には虫は湧かない)
よって、生ごみの自家堆肥化は、それができる家庭に限定し、その人達を中心に輪を広げてもらう戦術に変更することがベターと思われます。
将来、生ごみの自家堆肥化世帯が20%位になれば最高の戦略だ。
勿論、対象家庭の一部に集まって頂き意見を聞いて、補助金を始めルール・制度を見直すことは言うまでもない。
明日からは、生ごみを市の収集車に依存する家庭の分別法について詳述して行きたい。
一番の問題はここにある。お楽しみに!