生活情報交換会講演会「オクシズってどんなとこ」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(1月20日 金 am)は、「生活情報交換会 1月例会」に参加しました。

 

  生活情報交換会とは、某企業を同時期に退職した数人が第二の人生を有意義に過ごそうと、お互いの情報を交換したり、たまには有識者の良い話を聴こうと立ち上げた会で、今回で144回の講演会となりました。

 

設立は平成22年(2010年)で、最初の頃の会員は某企業元社員ばかりでしたが、今では異業種のみなさんや専業主婦まで多岐に渡り会員は数十名になっています。

 

講演会のテーマは、宗教や政党や主義主張からは距離を置いて、身近な健康(福祉・医療・介護)・社会・歴史など多岐に渡り、時の話題をタイミング良く取り上げていますので、会員からは非常に好評です。

 

今日の1月例会は、静岡市出前講座「オクシズってどんなところ?オクシズの現状・魅力・課題」で、講師は静岡市役所 農林水産部中山間地振興課 萩原副主幹さんと関本副主幹さんでした。

 

最近テレビや新聞で「奥静(オクシズ)」という言葉や文字を目にしますが、講師の荻原さんは、今日の参加者に対して、冒頭「オクシズという言葉を知っているかどうか」の質問から入りました。

 

静岡市がオクシズという言葉を使って、手を打ち始めたのは10年前からで現在、静岡市民の7~8割に認知され、今日の出席者も大部分が「知っている」と答えました。

 

さて講師は、今日はオクシズの講座は、範囲、魅力、現在と今後の順に話を進めると前置きして先ずは、オクシズとは静岡市のどこを言うのか、から話始めました。

 

■ オクシズの範囲

 ◆ オクシズとは、旧安倍6村を言う。*井川地区 *梅ヶ島・玉川・大河地区 

  *大川・清沢地区 *清水区・両河内地区など

 ◆ オクシズは面積で静岡市80%を占めるが、人口では3.6%と少ない。

 ◆ 各地でお茶・ワサビ、在来食物の栽培が盛ん、最近ではレモン・ウイスキーなど新事業も芽生えている。

 

■ オクシズの魅力

 ◆ 春夏秋冬を楽しめる(春は新茶・夏は新緑・秋は紅葉)

 ◆ 伝統行事(清沢の神楽・有東木の盆踊りなど)

 ◆ 材木〈杉・檜〉の生産(植樹~育てる~伐採~)水源・涵養機能・豊かな海を育む

 ◆ 名物(井川もなか・清沢ぶっかけレモンなど)

 ◆ 観光・遊び(キャンプ・温泉・スポーツなど)

 ◆ 動物(日本カモシカ・タヌキなど)

 

■ オクシズの現状

 ◆ 人口減少(特に若年層)が最大の問題、課題は移住者(若人)の受入れ

 ◆ 直ぐ使える空き家が意外と少ない。

 ◆ オクシズ全域の住民調査(中学生以上全員対象)結果は、第一位は「鳥獣対策」、第二位は「移動支援」、第三位は「高齢者生活支援」を望んでいる。

 ◆ 市営温泉の入場数の減少年間14万人 → 10万人へ大きく減少)

 ◆ 静岡市民の「オクシズ」という言葉の認知率は、7~8割に上昇中

 ◆ 木材の生産量は少しずづつ増えている。オクシズの森林の7~8割は60年を経過しているが人手問題が顕在化している。

 

最後に講師の萩原さんは、静岡市のオクシズ地域おこし計画」の概要を力説し、みなさんのご意見をお聞かせ願いたい、とアンケート用紙を示し講演を閉じました。

 

■ 静岡市のオクシズ地域おこし計画

 

オクシズは、豊かな自然環境やお茶、ワサビ、木材などの農林産物と温泉、滝などの名勝や観光地などの多様な資源を有している。

 

主役は、地元住民と関係人口(オクシズに来て何かしたい人)であり、地域資源保全と活用」「雇用の確保と生活利便性の向上」が最大の課題だ。

 

これらの実現を目指し、重点プロジェクトを起こして実行して行くとのこと。

 

萩原副主幹様・関本副主幹様、今日は「オクシズ」が良く分かりました。

 

筆者を含めて、質疑応答の時間に出た3つの意見・要望は是非検討してもらいたい。

 

 (1)オクシズの不法投棄対策 (2)一大観光エリヤの構築(静岡~梅ヶ島~井川~金谷を結んで) (3)オクシズ・スポットへの交通手段整備

 

お二人の講師様・参加者のみなさん、お疲れ様でした。アンケートに協力しましょう。