NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
島田市・市民活動センターが、昨年11月に実施した「市民活動団体アンケート調査」の結果が公表されています。
調査対象は、島田市で活動している市民活動団体88団体、回答数は61団体、回答は郵送・WEB・持参で回収された。
市民活動センターに登録している団体は88団体もある。これが多いのか、少ないのか。
ちなみに9年前の平成24年度版(2012年)の環境報告書には、市民環境活動団体だけで53団体が掲載されていますので、これからみたら少なくなったと言わざるを得ない。
市民活動団体の会員は、何らかの形で世の中の役に立ちたいと大概の人が思っています。
そういう風潮が少しづつ薄れているのだろうか。全国的傾向ではないか。
しまだ環境ひろばは、この手の調査には積極的に協力していますが、調査結果には注目しています。
<令和4年度 島田市市民活動団体アンケート調査結果>
■ 活動の頻度:月に2~3回が一番多く、次いで週1回、次いで月1回で全体の半分を占める。
■ 活動の悩みや課題:会員の減少が圧倒的に多く、活動資金にはあまり困っていない。自由回答でも会員募集や後継難の悩みが多い。
■ 市民活動センターへの期待:団体同志の交流や連携・協働の希望が多い。
市民活動団体の悩みは、嘗ては活動資金不足であったが、現在は助成金や活動による収入で何とかなっており、最大の悩み・希望は、
■ 会員の確保と人材(スタッフ)の不足
■ 市民活動に意義を感じ、やりがいや達成感を味わえること
市民活動センターに登録している団体は88団体(今回のアンケートの発信数)、活動の中身は不明だが、全国的傾向として「福祉・介護分野」が増えて、「環境・くらし・消費分野」が大きく減っていると思えます。
福祉・介護分野は事業化(資金)が可能で、その傍らで市民活動もできるが、環境・くらしの分野は事業化は難しく、活動の品質(納期や出来映えの管理)の確保や活動継続のハードルが高い。
人口減、財政難等々で、行政サービスの縮小は避けがたく、市民の質を向上して行かなければならない時代が来ています。
そのためには、「環境・くらし分野」で市民の先頭に立って、主導的な役割を果たす市民活動団体・NPOの育成・維持が必要です。
嘗て、「環境・くらし分野」の市民活動団体は50団体を数えていましたが、今は激減しています。
しまだ環境ひろばは辛うじて生き残っていますが、分野全体を考えている市民活動団体は見当たりません。
所轄をしている市民活動センターや所轄課に相談していますが、実戦で育成していくのが一番だ。
何かテーマを決めて(ごみの減量問題が最適)解決策を導き出し、その中で市民づくりを計りたいものです。
所轄課にその動きが少し見える! しまだ環境ひろばは、この動きに最大協力をして行きたい。