県民だより5月号で「茶柄」の処理を考える!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(5月1日 月)、新聞折り込みで「しずおか県民だより5月号」が届きました。

 

トップ記事は、新茶の季節が到来!「静岡茶のおいしさ再発見」、新茶のおいしい楽しみ方をいろいろ紹介していますが、その中で「新茶のおいしい食べ方」の記事が目に止まりました。飲むのではなく食べる?

 

2~3回入れた茶柄の水分を切って、「岩塩」・「オリーブオイル」・「砕いたアーモンド」をトッピングすれば、サラダ感覚でおいしく食べられるという。

 

茶柄には植物繊維脂溶性ビタミンなど栄養成分70%も残っていると、日本インストラクター協会 静岡支部の管理栄養士 松島章恵さんは言っています。

 

急須(きゅうす)でお茶を入れる家庭は多いが、急須内に残った茶柄の多くは生ごみ扱いで「燃えるごみ袋」に入れて、市の焼却センターで焼いています。

 

当然ながら茶柄は水でベタベタ状態ですので、焼却センターでは燃料(コークス・石油)で水を焼いています。蒸発して始めて生ごみ(茶柄等)は焼けるので非常に「やっかいもの」です。

 

その「やっかいもの」を人間が食べてしまえば、燃料もいらなくなるし一石二鳥だ。

 

今回は「サラダ風」にして食べる調理法を紹介していますが、もっといろいろなレシピを作って、茶柄を美味しく食べてしまう方法を考える必要がある。

 

そうして、市民に実際に食べてもらって、今まで捨てていた豆腐の「おから」のように、日常の常識までもっていく。

 

筆者は、嘗て「ごみの減量」目的で、茶柄を養鶏場のエサに混ぜてニワトリにくれ、島田の卵をブランド化したらどうかと提案したことがあります。

 

結局、一般家庭から集める手段が難しいということで実現しませんで、もし卵が「みどり色」になったら、島田茶の価値が上がるのではないかと期待しました。

 

また前述のように、茶柄を焼却センターで燃すのに相当の燃料費がかかっているので、茶柄は網の袋に入れて一日干してから「燃えるごみ袋」に入れることを提案しましたが、これも未だ実現していません。

 

茶柄は外に干しても、茶の臭いがあり虫は寄って来ません。

 

今回は、人間が食べてしまう提案ですので干す必要はありませんが、いずれにしても「茶柄」を徹底的に利用して、やっかいものでないものにし、お金をかけて燃やすことを無くしたいものだ。

 

しまだ環境ひろばでは、ごみの減量は、私たちに染みついてしまった良くない行動(茶柄は燃えるごみとして捨てる物)を、良い行動に変えることだ。と提案していますが、茶柄もその一つです。

 

一軒一日の茶柄の量は少ないが、島田市の世帯数(3万軒)×365日の茶柄の量は大変なものです。何とかしたいものです。